牛舎改造工事開始 美味しく楽しい食事

 今日は娘が保育所に行ったので、仕事に熱中した。背中に娘がいないと、フットワークは軽いのだが、今日の烈風はすごかった。雨が降るというので、放牧地の上までロールを運んでやったのだが、ロールを縛っている紐を切ると、風で乾草が飛んでいってしまうほどだ。
 風は体力を消耗させるものだ。カナダの川下り中は、毎日寒風吹きすさぶ中カヌーを漕いだり、飯を食ったりしていたが、慣れというのも凄いもので、俺の体は激しく熱を発散して寒さを感じなくなっていた。代わりに大飯ぐらいだっったが・・・。時々、インディアンの家に招待されて中に入ると、暑くて汗が噴き出しいたたまれないほどだった。
 
 今は普通の人間に戻れたので、こんな風の日は牛舎内で仕事だ。幸三郎と秋三郎の部屋拡張をする準備として、大子牛のエサ箱を全体的に移動させる工事をした。一見簡単そうな作業だが、ホルスタイン用の牛舎を無理矢理改造して取り付けてあるので、エサ箱と柵は一体になっており、簡単には動かなかった。それでも、助手がいたし、固定は木ねじを使ってあったので、移動は完了し、前より丈夫になった。
 次の、拡張工事のための柱を立てる位置決めをしたところで、腹が減って家に帰る。
 
 ちょっと一息ついたら、もう娘を向かえに行く時間だ。妻が向かえに行く間に、俺がコゴミとギョウジャニンニクを採りに行くことになった。
 北海道の人は、ギョウジャニンニクの葉が開く前のものを好んで食べるが、俺は多少大きくなったものの方が好きである。葉が開くと、袋に詰め込んだとき細胞が傷んで臭くなりやすいが、丁寧に扱うと全然臭くないのだ。ついでにタケノコも収穫した。
 今日の晩飯は牛肉と山菜の炒め物と、コゴミ・タケノコの煮物になった。娘は、ギョウジャニンニクやタケノコよりも、コゴミが好きである。味がしみているので、椎茸(自家製)も大好きだ。ご飯ばかりさらに置いてやると、怒っておかずを寄こせと唸る。好きなおかずは、さらに並べれば自分で採って食べるが、ギョウジャニンニクの茎やタケノコは、箸で口に運んでやると素直に食べる。玄米ご飯も抵抗無く食べてくれた。ご飯をギョウジャニンニクの葉でくるんでやると、美味しいのポーズを取ってくれ、作ったものとして嬉しいものだ。
 
 飯のあと、背中に背負って3人で夜牛舎に行った。帰ってきたときは、すっかり眠ってしまっていた。