ポパイに脱走経路を発見される 玄関橋暫定完成 ゴロウ兄貴の影響

 今朝も、ポパイが玄関の前に来ていた。放牧地から出てきて、玄関前の雑草を食べてくれるのだ。俺は、ポパイを見ると自然に笑顔になれる。大好きなのだ。しかし、妻は違うらしい。
 初心者を乗せて、いきなり丸馬場で走らせることができる馬は、ポパイくらいだ。動きが安定しており、歩様が良いので乗り心地が良いのだ。
 しかし彼は人を見る。脱走していても、立て髪を持って軽く引っぱると着いてくるのは、どうやら俺の時だけらしい。昨日、妻が試したら、ゲートの前で反抗されたそうだ。毎日世話をしている俺と、3ヶ月ぶりに帰ってきた妻では、信頼関係が違うのは仕方ない。
 今日は、畑の雑草を食べていたのだが、そのまま北山採草地に入り込む経路を発見されてしまった。仕方なく連れ戻しに行く。途中で、コゴミが沢山生えていたので、帽子にいっぱい採って帰り、晩飯のおかずにする。
 
 今日も保育所が休みなので、娘を背負って牛舎作業をやる。糞出しの時は、俺の背中で適当にバランスを取っており、将来運動神経が良くなるかも知れない。
 
 妻の風邪の調子が悪いので、優しい俺は牛舎改造ではなく、玄関橋工事をした。大切な客人が帰った後に橋を完成させるなんて、ろくでもないヤツなのだが、また来てくださるそうだから、その時のためにもと思って・・・。
 暫定的に貼ってあったコンパネを剥がし、橋桁の上でグラグラしていた橋梁を連結させる工事をした。新しい工具の威力を楽しみつつ、足場の悪い橋梁の上で、目見当で木材を切り、5寸クギで固定していく。
 ブヨに襲われながら苦労した甲斐あり、橋梁は完成した。問題は、橋板だ。結局足りないので、半分くらいはコンパネになってしまった。
 渡り初めは、娘がした。いくつも工事現場を持っていると、工具が足りなくなって困るのだ。これでとりあえず暫定完成と見なし、今後は牛舎を集中的に工事することにした。
 
 娘は、ゴロウを兄貴と思っているフシがある。怒ったときに『ガウッ』と唸るのは、ゴロウから習ったようだ。今日は、いつも棒を咥えてくるゴロウのマネで、オモチャを口に咥えていたが、その後妻にも咥えさせていた。
 晩飯は、麻婆豆腐とコゴミの煮物だ。娘は、コゴミの煮物がとても気に入り、俺が食べているのを奪い取ろうとするほどだった。