瀬棚保育所デビュー 日に日に可愛い 口笛で馬を呼ぶ

幸せジョン

 あわただしくて、日記も一日遅れ。
 目が覚めたら、俺は犬達を出して部屋の掃除機がけ。その後、朝食の仕度をする。妻は、娘の着替えや、保育所に行く準備だ。
 娘は、特別な離乳食を用意しなくても、ちょっと薄味に調理した俺たちの食事をモリモリ食べてくれる。米の炊ける臭いなどを嗅ぐと、
「ウマウマ!」
と食事であることを認識して、大喜びである。口に入れてやるのが遅いと、テーブルを叩いたり、足踏みして催促する。結構暴君である。美味しいと、ホッペタを両手ではさんで、美味しいポーズをする。
 
 保育所に娘を送る。車中でも、
「ハイ!ハイ!」
と、俺を指差す。これも遊びの一つで、指先を合わせて欲しいのだ。俺は返事だけしかしないので、仕方なくカイトの鼻を触って満足していた。
 娘の担任は、若くて可愛い方だ!娘を送るのが楽しみになってしまう!これまでに、何軒もの保育所や託児施設を利用している娘は、抵抗無く保母さんに抱かれていた。
 
 帰宅後、朝牛舎となる。本当は、朝飯前にやれれば、午後からの仕事も楽なのだが、いきなりリズムを変えるのも困難である。娘との生活は楽しいのだが、結構疲れていることに気がつく。昼間は仕事にならなかった。
 保育所に迎えに行く。娘はご機嫌だったそうだ。家に帰ると、俺が中にいればベビーサークル内で楽しそうに遊んでいる。いないと、妻が抱っこするかおんぶしなければならなくなる。
 いつもどおり、俺がラムとインゲン、ジャガイモ炒め・トマトソースがけを作り、3人で食べる。
 
 馬たちが、採草地の牧草を食べていたので、トラクターでロールを持って真っ暗な丘の上に上がり、口笛を吹いて馬たちを呼ぶ。俺はエサなど持って行かないし、ロールは良い草ではない。しかし、俺との友情で(馬に愛情という感情は無いと言うが)暗闇かから駈けてくるのだ。電気牧柵のゲートを開けて、1頭ずつたてがみを引いて中に入れてやる。丘の上から、イカ釣りの漁り火が見え、海の上に町があるような錯覚を覚える。
 夜牛舎はそれからだ。