妻の手術 ヨーネ病検査 妊娠牛行方不明 車を崖下に落とす

 今日は盛りだくさんで、うつ病の薬を減らしつつある俺には、かなりきつかった。
 妻の手術はお昼からだ。すごくいい病院で、看護師さんや担当医師の患者への接し方も、とても信頼できるという。さすが、信頼できる医師から紹介されて行った病院だけある!内視鏡手術をを予定してるが、癒着などがひどい場合は、すぐに開腹手術に変更するそうだ。
 
 牛の世話をするが、気持ちが浮ついていて、なかなか作業が進まない。それでも、子牛の部屋からそれぞれの運動場に出られる細工を、2カ所完成させた。開けてやると、最初は警戒していたが、すぐに走り回っていた。風通しが良くなるので、風邪に注意が必要だ。
 
 いつものように、すごく遅い昼飯を食っていたら、来月出荷予定のトマトとレイの、ヨーネ病検査に来た。来客は、たいてい俺がラーメンを食べていると来る。急いで出かけ、問題なく採血してもらった。ちょっと小さいと言う。
 電子ばかりでエサの量を量ってみたら、大子牛達のエサが実はかなり少ないことが判明!今から増やしても、ふとらないよな〜。
 
 妊娠牛の牧草を入れてやったのだが、誰も食べに来ない。かなり危険な思いをしながら、雪の残る急斜面をトラクターで見に行くが、脱走した足跡を発見!足跡は、南端の笹藪の中に消えていた。そのまま林道に出られるとやっかいなことになる。
 車に乗り換え、隣の農家に被害が及んでいないか聞きながら、林道に向かう。既に薄暗くなっており、耳が頼りだ。車を道路脇に止めて、友人の草地に足跡や糞が無いか探したり、竹藪から音が聞こえないか耳を澄ます。
 すると、バキバキバキッと大きな音がした。牛や熊とは明らかに違う。走り寄ってみると、サイドブレーキが外れたらしい車が、道路脇から下に落ちていた。
 車の角度も、斜面の角度も、とても自力で何とかなるような状態ではなかったので、犬達を残して林道を走り、大型トラクターを持つ友人に、引き上げてもらえないかお願いに行く。
 ちょうど搾乳中だったのに、すぐにトラクターで来てくれ、ワイヤーロープでなんとか引き上げてくれた。頑丈な車なので、どこも壊れていなかった。お礼を行って、牛が行方不明なので、乾草庫を荒らされるなどの迷惑をかけるかも知れないと言って帰る。黒い牛を、真っ暗闇で探すのは諦めた。
 
 とりあえず、パウンドケーキの晩飯を食べ、牛舎作業をする。昼間の作業中、アキコと誰かがマウンティングしあっていたので、牛舎に入れて観察。アキコは、陰部が腫れており、まるで発情のようだ。先日も発情のような行動をしており、イヤな予感がする。相手はマユコだった。タエも妊娠鑑定の為に繋ぎ、他の牛は外に出す。
 馬も腹を空かせていたので、ロールを入れてやる。
 
 紅茶とパウンドケーキを食べ、懐中電灯の電池を替えて、探しに行くことを決意した。犬達が騒いでいた北に向かったが、狸が死んでいただけだった。北山は、馬たちが自由放牧してあるので、かなりの量の糞が落ちており、笹藪がかなり後退していた。
 南に向かう。水土山の中腹に、牛達が寝ていた。エサやヒモを持ってこなかったことを後悔したが、名前を呼ぶと牛達は俺の方に集まってきた。声をかけながら、牛達の群を引き連れて柵のところまで来たのだが、地面を這っている電気の通っていないケーブルをまたぐのを嫌った牛達は、引き返して行った。ここで力尽き、とりあえず、敷地内にいることが確認できたので、明日の朝連れ帰ることにして帰ったのは、12時半。2時間も歩き回っていたことになる。
 疲れた!