ユンボの修理代 ミカン・サチコ種付け プチギックリ腰 人材は人財
朝起きるのが辛かったが、機械屋さんの電話でたたき起こされる。ターミネータ・ユンボの修理が、莫大なので一応見に来て決定して欲しいと言うことだった。油圧オイルが100リットルも入ったので○万円。キャタピラのローラーの廉価版が手に入らないので□万円。排土板油圧シールがサビによって交換してもすぐに破れるのだが、交換すると▼♡万円。キャタピラが伸びているが・・・。すごく目が覚めた。
「全部で、○○万円以内ね！」
と念を押して帰る。機械の維持は、金がかかるのだ。
福四郎に、代用乳を半分だけ飲ませて、フクのところに連れて行った。フクは乳量が少ないので、これまであまり子牛を育てさせたことが無いのだ。代用乳の嫌いな福四郎は、俺の股間に後ろから頭を突っ込み、なんとか半分飲んだ後、勢いよくフクの乳首に吸い付いていた。ミルクが足りていない子牛は、外に出したとき元気良く走り回らないのだが、福四郎はとても活発に走り回っていた。
昨夜、サチコの陰部から粘液が出ていたので、様子を見に行った。日向ぼっこをしながら、のんびり見ていたら、突然ミカンとサチコが乗り合い始めた。どちらもスタンディングしている。急いで牛舎に追い込み、獣医さんに、出来るだけ遅い午後に来て欲しいとお願いした。スタンディングの始まり方からいって、明日の朝でもいいような気もするが、明日排卵した後だとすごくショックを受けるのだ。
橋造りをちょっとしたが、ちょっと飛ばしすぎなので、獣医さんが来るまで横になった。本当に遅い時間に来てくれた。
ミカンは、やはり卵があったので、昨日と同じ『糸松波』を付けた。ミカンの名前は覚えやすいので、獣医さんも
「よく下痢とか、熱とか出してましたよね！」
と覚えててくれた。
サチコは、ちょっと早めだったが、スタンディングしていたのだからと言って、『金安平』という8000円の種を付けた。枝重が460kgもある種牛(400kgを超える牛は滅多にいない）で、等級が低くても枝重を欲しがる今の需要には合っていると思ったのだ。サチコ自身も巨牛なので、当たればでかい牛が出来る。
獣医さんに、新車を自慢した後、２時間みっちり糞出しをした。一度、力任せに汚れた敷きワラをフォークで持ち上げたら、予想以上に軽くてすっぽ抜けてしまい、ギックリ腰になってしまった。ヤバイと思ったが、あまりひどくないので、そのまま作業を続行。直立二足歩行し始めた猿人のような歩き方になってしまった。
新車の猫車は調子良いぞ！と調子に乗って積みすぎ、またフレームを曲げてしまった。完全にダメになる前にひっくり返したので、大事には至らなかったが、もっと丈夫に作れないのだろうか？
ナミコの出産予定日も、だいぶ過ぎたので、牛床を綺麗にして分厚く敷きわらを敷いてやった。今夜生まれたら、俺は持ち上げられないぞ！
からっ風さんが『人材は人財』というコメントを入れてくださったので、ここで返答したい。
たとえば、０歳児保育を北桧山や大成の保育所でもしたいのであれば、保育師さんが瀬棚保育所に交替で研修に来て、ノウハウを身につけること等をやったらどうなのだろう。
立派な箱物を作っても、現在定員割れしている北桧山保育所は、果たしてどのくらいの子どもが集まるのだろう？
又聞きで正確な情報を確認できないので、間違っていたら申し訳ないが、北桧山保育所は約８０人の定員に約６０人くらいしか入所していないので、保育師が交替で有休を使い１週間の休みを取り合っているという噂を聞いた。とても恵まれた労働環境で、リフレッシュして子どもの世話が出来るのでいい話だと思うが、瀬棚では定員目一杯の子どもが入所して保育師の手が足りず、来年度の子どもの入所許可も降りない状態だ。
同じ町内のなったのだし、０歳児保育を始めようとしているのなら、そのゆとりの一部を、研修という形で瀬棚に交替で行くようにしたら、スキルアップも出来るのではなかろうか？
出張旅費を支払ったとしても、増築する費用より２桁安い費用で、沢山の優秀な人材を育て上げることが出来、この町の財産になると思う。
瀬棚保育所は、物置だった部屋にベビーベッドを置き、０歳児保育を始めた実績を持っている。同じ町内に、こんなノウハウを持った研修場所があるのだから、是非検討していただきたい。
ちなみに、俺は鉄筋コンクリートの貸しビルを、軽量鉄骨で間仕切りして事務所にする現場でアルバイトをしていた経験があるが、たとえば広い職員室の一角に、簡単に０歳児専用の保育室を作れるはずだ。扉も窓も、配線も水道も、炊事場も、十分な機能の部屋が作れる。(以前町長に話したときは、その意味を理解されなかったようだが・・・）
何千万円もかけて増築し、数人の０歳児保育。ありえない！
<追伸>現在、瀬棚診療所では、保育師を募集しているそうです。どなたか、資格を持った方はいませんか？
