人は「希望」によって動く

フク

 夕張の村上医師の考えだ。35億円の負債を抱えて破綻した夕張市立総合病院を、補助金がほとんどもらえない診療所にスリム化し、無駄な経費を無くして立て直そうとしている。医師募集のキーワードは『希望』だ!
 通常、僻地医療機関で医師を呼ぼうとした場合、法外な報酬か、医局人事に頼るしかなかった。それを、4月からスタートするのに、1月末からインターネットで募集し、既に問い合わせが何件かあるという。やり甲斐を感じられるところには、自然と人が集まる。村上医師はそれを実践してくれている。
 
 果たして、我がせたな町には、やり甲斐が感じられるのだろうか?財政難で、何も出来ませんと言っている高橋町長だが、相変わらず『箱物行政』から抜け出せず、現存する施設を有効活用するという感覚がまるで感じられない。
「○○が無いから出来ません!」
と言う部下(管理職)がいたら、それが無くても工夫して出来る人に換わらせれば良いことだろう!『やる気』を見せた人を評価することで、他の人のやる気も引き出せ、『希望』を持って働けるようになるものだ。
 トップの考え方一つで町はがらりと変わるのだが、出来ない理由だけを並べているようでは『希望』は持てないかな?できない言い訳が上手くなるより、出来る工夫をしっかりやる行政でないと、やる気のある人は、やり甲斐の感じられるところに逃げてしまうのではないか?
 
 瀬棚診療所も、看護師さんが引き抜かれたり辞めたりしているが、町民が希求すれば、スタッフが『やり甲斐』と『希望』を持って働ける公設民営だって可能だと思う。そうすれば、提供される医療サービスもさらに向上し、安心して暮らせる町に戻れれるのでは無かろうか?瀬棚診療所が元の良い状態に戻ることが出来れば、北桧山国保や大成診療所も、自ずと良い方向に進むのでは無かろうか?
 掲示板には、町長の唱える一次医療の規模の堅持というものが、どの程度のものかよく判る投稿があった。(3月12日お昼頃の投稿)
 まず第一歩は、4月の選挙だ。どの議員が、診療所を守ろうと頑張ったかよく考えて、投票して下さい。お願いします。
 
 かく言う俺は、肉牛農家として『希望』を持って働いている。365日休みが無いのは辛いが、確実に頭数が増え、子牛を収容する部屋が足りなくて困っているくらいだ。建物の構造上、機械を使っての糞出しが出来ないのが最大の難点だが、なんとか工夫してその問題を克服したい。(写真は、出産予定日を過ぎたフク)