アキコの種付け 不調なユンボ 溜め池掘り 

 朝牛舎作業をしていたら、普段は奥ゆかしく、隠れたところで発情するアキコが、牛舎の入り口までやって来て、
「私、発情してるの〜。モ〜ッ!」
と鳴いた。これはとても珍しいことだ。まだスタンディングするには至っていないが、こんなチャンスを逃す手はない。入り口を開けてやると、素直に入ってきて、枠場着きスタンチョンに入り、モ〜モ〜騒いでいた。夕方遅い時間に、種付けを依頼した。
 
 我が家のターミネーターT800(旧式だけど、力強いという意味)ミニユンボの調子が悪い。油圧系のトラブルのようだ。完全に壊れる前に修理すれば、まだまだ使えるはずだ。機械屋さんに来てもらったら、ちょっと少なく汚れているが、油圧オイルは十分入っている(80リットルも入るものらしい)。
 ユンボは、回転、バケットの動作はもちろん、キャタピラを動かすのも油圧を使っているのだ。オイルが温まると動くようになることから、エレメント詰まりの可能性もあるという。キャタピラが動かないのは、油圧オイルとは別にギアオイル切れが考えられるそうだ。
 せっかくエンジンをかけたので、溜め池掘りに出かけた。今年は雪が少ないし、水源だった竹藪は、放牧した牛が綺麗に食べてしまったので、渇水期に飲み水が無くなる可能性があるのだ。
 動きは遅いが、人力やトラクターでは不可能な作業を、確実にこなしていく。暗くなったので、2個の溜め池を作っただけで終わらせたが、ここで止めて次にエンジンがかかるか心配と思いつつ・・・。
 
 その間に獣医さんがやってきて、アキコを診てくれた。良い発情だが、頼んであった『平茂勝』(安茂勝の10倍の値段)ではなく、予備で頼んだ『安茂勝』だけ持ってきたそうだ。まあ仕方なと思っていたら
「『勝忠平』ならあるぞ。」
と言うことで、『勝忠平』を付けた。
 ユンボ作業中、沢山の牛がアキコに乗っかり、夜見たら尻尾の上がすりむけて血がにじんでいた。留まりますように!