橋がない! 寒いと働かないユンボ 勉強 氷点下5度の洗濯

 朝起きて、犬達を出してやろうとしたら、橋がなかった。昨夜の嵐で、仮に置いてあったコンパネが、みんな飛ばされてしまったのだ。犬達は、落差2mを飛び降りていたが、俺はコンパネを拾ってはとりあえず置く。ビス留めすればいいのだが、工具は牛舎!飛んだら拾えばいい。
 
 食欲がないので、パンを一切れだけ食べて、朝牛舎。カイトが見あたらない。いつも俺と一緒に外に出るのだが、今日は先に出したのが不味かった。
 食べていないので力が出なかったが、しばらく溜めっぱなしだった糞出しをした。雪解け水と運古が、牛に踏み込まれてとても不快だったので、ユンボを使って排除しようとしたら、エンジンがかからない。トラクターでドロドロを積み上げ、ブースターケーブルユンボのエンジンをかけたが、ユンボの油圧がなかなか上がってこない。動くところから少しずつ動かすと、油圧ポンプらしい所から苦しそうな悲鳴が聞こえていた。ユンボも、寒いと動きたくないのだ(単なる整備不良)。オイルが温まってきたら、快調に動いてくれるようになった。
 糞出しの続きをやったが、やはり一輪車のフレームが折れそうで、沢山積むことが出来なかった。また新車を買うか!
 
 吹雪なので、今日は勉強して過ごした、最近は、見た目に綺麗なコザシの和牛(安平などが綺麗だが、脂質は夜あまり良くないらしい)ではなく、脂質にこだわった(融点が低い)『美味い』和牛(茂重波や松福美などが美味しいが、体は小さい)が好まれるそうだ。しかし、採算を取るために大型の牛(平茂勝などの気高系や糸桜系)が必要で、俺たち繁殖農家にそういう種付けの組み合わせと育成が求められている。
 日本の牛は、コストをかけて、厳しすぎるほどの安全基準を合格した牛だけが市場に出る。その中でも、黒毛和牛の脂肪は、世界で唯一煮たときに柑橘系の爽やかな香りがする脂肪酸を含んでおり、すき焼きやしゃぶしゃぶなどでさっぱり食べられる世界一美味しい肉なのだ!
 お肉屋さんに、
「美味しいのを下さい。」
と頼んだとき、料理によって安い肉を勧めてくれる店は、良心的だと思います。
 今は、最高ランクのA5とA3やA2等の低ランクの値段の差があまり無くなってます。くれぐれも、焼きすぎないで、美味しく食べてください。
 
 牛舎内は、氷点下5度だった。生まれてくる子牛のために、牛衣を洗った。他の作業をしながら2回洗いしたが、洗い上がって置いた突端に凍りついていた。