拷問のような・・・日

 容赦なくなり続けるアラームを、叩き壊さないように気をつける。
 今日の予定は、朝牛舎、八雲に書類を取りに行く、書類と薬を小包して東京に送る、約束してあった牛の繁殖障害と妊娠鑑定、生活支援ヘルパーさん。
 昨日の残り飯をおじやにしても、全然体が受け付けない。リキッド・プーは緑色をしている。胃薬のせいか?食べないと力が出ない体なのだが、昨日頑張って綺麗にしたから、朝牛舎は簡単に終わらせられた。 
 
 フラフラの体で、八雲に向かう。少しでもエネルギーと水分を取るために、乳酸飲料やポンカン、イチゴ大福とお茶を買って走る。ちょっと早めに着いたので、いつもの橋のところで犬達を遊ばせてから病院に行った。
 俺は、待合室で待っているのが大嫌いで、待っているだけで具合が悪くなってしまう。ましてや今日はこの体調!メガネの蔓が当たる部分が猛烈に痛く、メガネを外して頭を抱え、寝て待つ。
 書類はすぐに書いてもらったのだが、俺の調子が悪そうなので、少しカウンセリングをしてもらった。
 
 せっかく八雲に行ったのに、食料品を買うゆとりもなく、郵便局で妻の薬と、家に残っていた娘のミルク、労災の書類を東京に送る。
 帰りも橋のところで休憩したのだが、犬達は俺の体調不良を心配し、遊びに行かなかった。そう言えば、せっかくカイトの首輪と鎖を3000円も出して買ったのに、使ったのはたったの3日だ。勿体ないことをした。
 
 家に帰り、いつでも飛び出せる準備をして、ベッドに横になる。ゴロウが、獣医さんが来たことを教えてくれた。ダッシュで着替えて牛舎に車で行く。
 スズコとミノリは妊娠していた!マユコとミカンは、卵巣の働きが鈍くなっていたので、活発にする注射を打ってもらった。早速、スズコとミノリに白いリボンを付けた。カレンダーを見ると、大変なことが判明した。9月と10月に、それぞれ6頭ずつ子牛が生まれる予定なのだ。入れる場所を作らないと、大変なことになってしまう。
 
 生活支援ヘルパーの人が来てくださったが、俺はもはや体力が残っておらず、全部お任せでやっていただいた。俺はひたすら眠る。
 
 食わないと夜牛舎をやる体力が無いと思ったが、何を食えばいいのだろう?台所をほじくり返して、美味しいうどんを発見。薬味も無しで200g食べ、ようやく牛舎に行く。暖かいので、子牛たちも元気だったのが、せめてもの救いだ。