筋肉痛 ファックス・モデム交換 引っ越し ワックスがけ アキコ出

村上医師の記事が、また載っていた。瀬棚で育み、せたなで頓挫した地域医療の理想型を、是非夕張で実現させて欲しい。
 
 昨日の氷割りなどで筋肉痛になり、朝が辛かった。大雪という天気予報は、昨夜のうちに変わり、大したことは無かった。
 ちんたら飯を食っていたら、電気屋さんがやってきて、新しいファックスに交換してもらった。ここまでなら何の問題もないのだが、子機が一台しかないので、金をかけずにどうやって二階でも電話が取れるか?と言うことで議論になった。
「二階まで線を引っぱって、親機を二階に置いたら・・・?」
「二階まで線を引っぱり、送信できないファックスを二階に置いて使ったら・・・?」
「親機の隣に、送信できないファックス機を置き、ファックス受信を先にやってから、電話が鳴るようにしたら、子機が二台使える?」
などと話している最中に、携帯電話が鳴り、妻から『急ぎの書類を送るように・・・』切れた!ここは、通信過疎地でもある。話し合いの最中、何度も携帯メールが来て
「電話して!」
たって、電話が繋がっていない!電波は途切れる。
 とりあえず、電気屋さんと一番便利な方法を導き出し、ようやく書類をメールに添付して送る。
 いざ牛舎へ!と思ったら、Yahooのモデムが届いた。付け替えて返品しなければならない。何とか午前中に牛舎にだ取り着く。
 
 先日去勢した雪三郎と綾三郎の陰嚢が、綺麗にふさがっていたので、引っ越しさせることにした。急いでいるから、いい加減な準備でやったのが失敗だった。誘導の哺乳瓶には、カウストンと糖蜜ではなく、糖蜜だけを入れるべきだった。雪三郎を大子牛の枠に入れるのに苦労している間に、綾三郎がエサ箱をひっくり返して周り、糞をかけていた!
 何とか入れた後、出荷前の浪二郎を空いた部屋に引っ越しさせた。これも、途中にあったバケツが怖くて、前に進まない!後ろから押しても、叩いてもビクともしない。いい加減疲れたので、しばらく柱に繋いで他の作業をし、その後基本に忠実に、ちょっと引っぱって一歩出たらヒモを緩めるというのを繰り返し、ようやく部屋に入れた。大汗をかき、筋肉痛もすっかり治ってしまった。
 
 帰ってうどんを食っていたら、ヘルパーさんがやってきた。今日は、ロフトの埃を掃除して欲しかったので、俺は床にワックスを掛けた。一生懸命に塗った割りには、綺麗にならなかった。
 
 ふとモニターを見たら、アキコの陰部から袋が垂れ下がっていた。お産が始まったのだ。駆けつけたら、既に足胞は破れており、大きな足が見えていた。アキコは巨牛だし、何産もしているので楽勝で引っ張れると思ったが、産科チェーンが必要で、頭だけでなく、腰も太くて、陰部に小さな亀裂が入るほどだった。三頭目の雄なので、秋三郎だ。親に体を舐めさせた後、口から三角の舌が出ていたので、人工初乳を哺乳瓶で飲ませた。その後、毛布で包んでドライヤーで温風を送りながら体を乾かす。牛衣を着て温まったら、そのまま寝てしまった。
 アキコは久しぶりに外に出し、牧草ロールをたらふく食べてきたようだ。
 
 夜に、アキコの母乳を飲ませた後、幸三郎のいる産室に、二頭を移動させた。幸三郎は、嬉しくて飛び回っていたのだが、アキコの腹の下に入ろうとして、容赦のない蹴りを食らい、しばらく動けなくなった。やがて、よろよろと温室の方に移動していくのが、監視カメラに写っていた。愛情をタップリ注がれている秋三郎とはえらい違いだ。