電話 排卵後・ヒカリ妊娠 青色申告勉強会 死産

yonemiki2007-01-17

 昨夜は、導眠剤を減らして飲み、1時間おきくらいに目が覚め、お産の気配がないのを確認。
 
 早起きして朝牛舎をやろうと思ったら、ある方から電話があった。俺がブログか掲示板でせたなに来る医師を妨害していると、議員が議会だか委員会だかで報告したらしい。
「Kさんですか?」
と聞いたが、答えてくれなかった。ネットの記事をプリントアウトしたものを持っていたと言うが、俺も昔の記事に何を書いたかなんて覚えていない。縁故採用がどうしたとか言っていたので、助役の甥御さんのことらしいが、そんなにひどいことを書いたっけ?俺も会ったことがあるが、助役によく似たにこやかな方だったが・・・。
 俺の実名を挙げ、ブログや掲示板の一部だけを切り取って、「これが米村の考え方だ!」と、公人である議員が言うのははなはだ不愉快である。ある議員さんに聞いたら、プリントを持っていたのはやはり笠原議員だった。
 一般町民が、事実に反しない範囲で、行政に批判的な発言をするのは、法的にも何ら問題がないはずだ。笠原議員が公人の立場で、瀬棚診療所が大赤字であったかのような一桁多い赤字と書いた間違ったビラを配ったり、ETV特集がヤラセであったとデマを言って回るのとはわけが違う。
 その後、NHK担当者に
「そういう噂を聞いたが、そんなことしてませんよね?」
と言われて、
「天地神明にかけて、そんなデマは流してません。」
と言っていたという。プリントアウトするなら、こういう記事も一緒にみんなに配って欲しいものだ。
 
 と言うわけで、せっかく早く来てくださった獣医さんと、そう変わらない時間に牛舎に着く。マユコは排卵後だった。残念。ヒカリの妊娠鑑定をしてもらったのだが、妊娠していた!
 
 色々やっているうちに、勉強会の時間を過ぎてしまったが、今年こそはちゃんと覚えようと、とりあえずパソコンとクミカン伝票を持って行く。行く前に、ヤスヒメの状態を見たが、のんびり寝ていた。
 妻が10月分まで入力してあったのだが、指導してくれる人にもどういう処理をしたのかよくわからない状態で、かなり手こずっておられた。最初から入力し直すかと思いかけたとき、ナゾが解けてやれやれだった。
 
 帰り際に牛舎に寄ったが、平和に反芻していた。一旦家に帰るが、頭を使ったのと、食うものが無いのとで、呆然としていた。ネットワークカメラの調子が悪く、ヤスヒメの状態を観察できない状態だった。
 その辺のものを適当に腹に詰め、牛舎に行ったら、前足が出て動いている状態だった。足を引っぱろうとしたが、太い!一目で雄とわかる大きさで、ヤスヒメの陰部や骨盤に対して、頭が大きすぎる状態に見えた。すぐに、産科チェーンを持ってきたが、ビクともしない。ヤスヒメは苦しそうに悲鳴をあげていた。すぐに滑車を持ってきて、陰部が避けないように気をつけながら、ようやく引っ張り出す。
 すぐに逆さまにして羊水を吐かせるのだが、全然動かない。マッサージをしたり、鼻から羊水を口で吸い出し、人工呼吸をしたが、全然反応が無かった。既に絶命していたのだ。聴診器を当てても、心音も聞こえない。しばらく、人工呼吸やマッサージを続けたが・・・。最後の手段として、電気ショックを与えてみたが、生き返ることは無かった。
 10ヶ月の妊娠期間を経て、ようやく生まれた子牛なのに、声を上げることもなく死なせてしまったことにさすがにショックを受け、しばらく立ち直れなかった。俺の心が読めるゴロウは、普段やらない二本足で立ち上がり、俺の顔を心配そうに覗いていた。
 しばらく動けなかったが、他の子牛たちが「腹減った」と騒ぎ始め、ようやく仕事を始めた。さすがに辛い。