道作り ローズの仕事 蕾太郎・和三郎・雅太郎引っ越し 

昨夜の娘は、結局何度も泣いて、大変だったらしい。朝はご機嫌に見えたのだが・・・。
 いつものように、ダラッと朝牛舎に行く。子牛たちは、エサの食いも良く、元気だ。咳をするのが気になる。原因は、牛床が湿っているからだ。毎日代えれば問題ないのだが、コンクリートの床に、寒くないほどの敷きワラを分厚き敷き、毎日代える作業は大変だ。
 実際やっている人もいるが、それでも咳をする牛が出るらしい。逆に、大量の敷きワラを敷き、継ぎ足し継ぎ足し床を乾いた状態に保っている人もいる。部屋が十分広ければ、継ぎ足し継ぎ足し使っても、臭いもせず、剥がすときにはトラクターを使い、簡単に作業できる。
 我が家の牛舎は天井が低すぎて、すべて手作業だ。EMボカシを使い、ローズに耕してもらって暖かいベッドにしてから、子牛を入れることもある。
 
 今日も、1週間ほどローズを入れて耕してもらった部屋に、EMを散布し、分厚く敷きわらを敷いてから、蕾太郎・和三郎・雅太郎を引っ越しさせた。引っ越しは、糖蜜液入り哺乳瓶を使えば簡単である。3頭とも、新しい部屋の暖かい床に喜び、走り回っていた。
 しかし、その前にローズの部屋に、15kgの米ぬかをぶちまけ、固まりすぎた床をひっくりかしてやる。適当に大きな固まりでひっくり返してやると、全部ほじくり返し暖かい床になるのだ。2年前から交換をしていない。ローズは、部屋の準備をして呼んでやれば、何の問題もなく自ら部屋に帰るから良い豚だ!そのうち、鞍を着けて娘を乗せてやろうと思っている。
 
 せっかく晴天が続き、雪がないので、春に砂利舗装する予定の道を、ユンボで整備した。ぬかるむし、傾斜が急なので、雨が降ると4WDの車でも入れないことがある。ミニユンボだと、だいぶ削ったつもりでも、実際は大して削れていないことが多い。明日の夜から大雨になり、その後雪が降るというので、明日中にある程度片をつけたいものだが、その前に妊娠牛の待避所を整備しなければならないし・・・。
 やれることしか出来ない!
 
 この間、休憩がてらに娘と1時間ほど遊んでやった。場所はいつものベッドである。広く取ってやると、高速ハイハイをして目的地にたどり着き、何度も何度もスクワットのような運動をしていた。そのうち俺の体を登り始めたので、ベッドの真ん中に寝て、回転させてころがしてやったら大喜びだ。
 9ヶ月の誕生日だが、背面立ちつたい歩きを覚えたようだ。
 
 町長と仲良くできた方が良いことは、以前から提案してくれる友人もいた。お世辞を言って接近しても、俺は何の問題解決に繋がらず、町長のやっていこうとしている全国的な医療体制に逆らった「せたな町独自の自主自立」の医療体制を肯定することになりかねない。
 俺は、自分の得た情報や証拠を、何度も繰り返し訴え続け、出来るだけ多くの人に知らせることが、この町の将来を変えることに繋がると思っている。もちろん、町長が会って話をしてくださるというのなら喜んでお会いし話を聞かせていただきたいが、交渉などの大事な役は、俺なんかよりもっとふさわしい人がいるだろう。
 俺は、間違った情報を正し、だまされている人たちに、正しい情報を流す役割で良いのかなと思っている。そして、今の段階では、町長を信用することが出来ず、この町の将来に大きな不安を抱えている。
 先日八雲総合病院の小児科を受診したとき、沢山の患者でごった返していたという。医師もすごく疲れている様子だったそうだ。
 以前の瀬棚診療所のような、安心して小児を診てもらえる医療機関は、実際に出生率を上げ、少子高齢化を食い止める役割を持っているのだから、町長は、自分の孫を安心して連れて行ける、小児が診れる総合医のいる医療機関を、真面目に整備することを考えたらどうだろう。助役も、自分の子や孫は、八雲にしか連れて行かないと即答していたが、そんな病院を作ってどうしようというのだろう?
 みんなは、そんな病院しか無い町で、安心して子どもを育てられますか?