ご機嫌斜め 種付け 牛の入れ替え 来客

 今朝の娘は、ちょっとご機嫌斜めだった。輝く笑顔ではなく、
「はらへった〜!」
と抗議の泣き声で目を醒ました。すぐにミルクと薬を準備。咳もしなくなったし、はな垂れも少なくなった。しかし、起きてから金保育所へ出発するに、少なくとも1時間はかかり、往復1時間だ。それから飯を食って牛舎に行くので、牛が腹を空かせて怒っている!
 
 シマコとモモエに種付けした。モモエは繁殖成績が良くなく、その分長い間えさの豊富な囲いにいて太ってしまう。困った牛だ。ミカンが発情していたが、明日方が良いと言われた。
 獣医さんが帰る直前、外で怪しげな雰囲気を感じていたのだが、ミツヒラシゲも発情していた。明日まで待つことにする。
 アヤを妊娠牛の群に返し、臨月のアキコを連れ帰る。アキコの悪口を書くと怒られるのだが、何年も一緒に過ごす間にすっかり良い母牛になり、簡単に捕まり、引っぱって移動させることができる、性格の良い牛になった。
 この時、妊娠牛の群が、やけに数が少ないことに気がつく。振り返ると、妊娠確認が取れてない牛の群が多すぎる。案の定、ナミコやメロンなどが紛れ込んでいた。ぬかるみの中、なだめながら移動させる。引き倒されたら、悲劇だ!
 
 夜牛舎も早めに始めたのだが、まず牛が腹を空かせていない。時間があると思うと、色々やることを思いついてしまい、結局ギリギリお迎えの時間になってしまった。来客があるので、シャワーを浴びたいと思っていたのだが・・・。マサイのような、牛糞臭い髪の毛になっていたのだ。
 
 客人が来て我が家ですき焼きをしたのだが(弟に送ってやろうと思っていた和牛を全部使った!)、姪っ子が娘の世話を一生懸命やってくれた。ところが、プレイサークルの柵を下げた部分を、抱っこしたまままたぎ超そうとして、驚くほどの勢いで倒れてしまい、それまで機嫌の良かった娘は、なかなか泣き止まなくなってしまった。俺は、ずっと娘を抱っこしたまますき焼きを食ったのだが、姪っ子が心配そうに寄り添ってくれた。しばらくして降ろしてやったら、ちょっとはご機嫌になったので、娘と姪っ子を撫でてやった。もっと早めに優しい声をかけてやれば良かったのだが、姪っ子は照れくさそうな、嬉しそうな顔をしており、自分のゆとりの無さを反省した。
 
 娘は人が来て緊張していたのだろうか?その後11時半まで、激しく遊び回っていた。落ち着かせるため、毎晩抱っこして、下手な子守歌(ハミング)を聞かせてやる。