マユコ出産でドタバタ! 風邪が・・・ 豚走 聞き分けの良い娘

 いつもどおり、朝一番に監視カメラをチェックする。昨夜、マユコを産室に移動させて、新しい敷きわらをタップリ敷いてあったのだ。ちょうど生まれたところだった。夜更かしして寝ている娘を置いて、牛舎に急ぐ。小さめだが、雄だった。マユコは、子牛の体を良く舐めていたが、家に連れ帰る。娘を今金の保育所に送っていく都合上、急いで乾かす必要があったのだ。
 人工初乳を与え、胎便も、尿もタップリ出たのを確認。毛布でくるんで、隙間からドライヤーで熱風を送る。
 その間に、娘のミルク、2種類の薬、擦りリンゴなどを用意して、無理矢理起こす。こちらも、あまり抵抗をしないで、すんなり飲んだり食べたりしてくれた。お出かけ用の服を着せ、出発。
 俺の飯は、車の中で済ませた。
 
 帰宅後さらに体を擦って、尿や胎便を促す。大人しいから、ストーブを消して、そのまま牛舎に行く。今日は、風邪で鼻水が止まらない。子牛たちは、それなりに元気だった。
 糞出しをしていたら、ローズが脱走し(あまりエサをやっていない)子牛の水桶で顔を洗い、こぼれたエサを拾って食べ、さらにエサ置き場に突進した。豚って、捕まえるところが無いんだよね〜!乗っても、そのまま走りし続けるし。仕方なく、棒を持って追いかけ、部屋に戻した。しばらく、抗議のブィブィを言っていた。
 
 遅めの昼飯を食べた後、微妙な時間が残った。今から昼寝すると、昨日の二の舞だ。牛衣(チャンチャンコみたいなヤツ)にゴムを縫いつけたりして時間を潰す。
 マユコの子どもだから名前は「まゆたろう」なのだが、「繭太郎」か「真由太郎」かで悩んだのだが、前者は書けないので「真由太郎」に決定した。
 
 新生の子牛が多いので、ミルクをやるのにものすごく苦労した。出がいい乳首だと咽せるし、出が悪い乳首だとものすごく時間がかかる。産室の糞出しをして、小さな温室から、いつでも遊びに出られるようにしてやった。ひとしきり走ったあと、投光機下の暖かい敷きワラのところで寝ている。
 
 娘を連れ帰り、牛舎のチェックをしてから家に帰る。娘は始終ご機嫌で、何かを一生懸命話している。台所で作業している間にも、時々俺のことを呼ぶので、カウンター越しに返事をすると、とても嬉しそうだ。
 久しぶりに、俺1人で沐浴させた。足腰が強くなっており、とても入れやすかった。薬も離乳食も順調に食べ、昨日より早く寝てくれた。