大きなのぞみ

yonemiki2006-12-07

 昨夜、サトコの乳房がパンパンだったので、朝には生まれているかと思ったが、カメラで見たらまだだった。今日は、共同機械小屋の扉作りがあるので、朝飯も食わずに牛舎に向かった。すると、サトコがちょうど産気づきはじめていた。いろいろ作業をやっていたが、簡単には生まれそうもなかった。1次破水したところで現場に行き、師匠に、子牛が生まれるので、ちょっとすぐには来れないと言った。
「生まれたら来てください。」
ということだったが、全然生まれそうにない。大汗をかきながら、第一産室を空ける為に(監視カメラの1台が、常備してある)、引っ越しさせたり、糞出ししたり、敷きワラを敷き直したり・・・。
 
 農協の人が、子牛の登録に来てくれた。耳票を確認し、鼻紋を取るのだ。今月出荷予定の、スズコを見てもらう。痩せているけど、俺の希望価格はなんとかクリアするのではないかと言ってくれたが、こればかりは市場次第だ。
 
 あまりに時間がかかりすぎるので、手を消毒して内診してみたら、逆子ではなかった。ひづめがでかいが、かん(すねの部分)が細い。結局、1時半頃引っ張り出すことに決定。あまりにでかいので、てっきり雄だと思ったのだが、とても大きな雌だった。「のぞみ」と命名。これで、のぞみ・かなえ・たまえがそろったことになる。 
 難産だったので、サトコは立てなくなっていた。母乳を飲ませることを断念し、人工初乳を飲ませた後、毛布で来るんで家に連れ帰る。お尻を撫でると、反射的にオシッコや胎便を出し、さっさと立ち上がろうとして暴れる。
 俺は、腹は減っているし、手伝いに行けないことに気をもんでいるし、肉体労働していたので、動けなくなってしまったのだが、ノゾミは居間で大暴れしている。仕方なく、チョッキを着せて蜜四郎の部屋(200Wの投光機付き)に入れてやる。
 
 夜牛舎に行ったら、蜜四郎が40度の高熱を出して、ミルクを飲めなくなっていた。カイロを抱かせ、毛布でくるんでやる。サトコは、ノゾミのことを子どもだと認識しておらず、オッパイを吸おうと近寄ると蹴るので、人工初乳を飲ませた。気が遠くなりそうな疲労感の中、ようやく仕事を終えて帰ると、保育所から帰ってきた娘が待っていた。我が子は、('♥o♥")物だ?なんだこれ???
 飯が冷えてしまうのもかまわず、寝かせる前の一遊びをしてやったが、保育所で興奮していたためか、いつまでも遊んでいて寝てくれない。俺の鼻に、頭突きするし・・・。鼻が高すぎるので、目標となりやすいのだろうか?昨日は噛まれたし・・・。結局妻が、長い間子守歌を聴かせて寝かせていた。
 
 俺は、3回目の初乳を飲ませに牛舎に行く。蜜四郎が、俺の顔を見て立ち上がったので、1リットルだけミルクを作ってやったら、頑張って飲んでいた。