荒れてきた掲示板? コメントの嵐!(笑)

 掲示板が荒れてきたので、ここらで整理しようかと思っているのだが、いろいろな方とのメールのやりとりがあり(とても大切なものだ)、他の仕事もたまっているので、やる暇がない。
 「対案02」などを出されるのが面白くない人がいるようで、村上医師が辞めた理由を、旧瀬棚町民が働かせるだけ働かせ、プライバシーの全くない生活をおくらせたせいであるかのような書き込みに、医師(?)を名乗る人が反応して、訳が分からない状態になっていた。
 村上医師が辞めたのは、寝食を削って働き、経営状態も良く、人気の診療所の体制を作り上げたのに、合併後の行政に全く評価されず、
医者の代わりはいくらでもいる。」
と言って辞表を受理されたからだ。住民や行政が、医師に医療全般を丸投げするようになったら、いつでも辞めると言っておられ、俺たちはその言葉から、「対案」を作ろうという気になったのだ。
 議論するなら、その中身をして欲しい。
 
 「対案02」では、総合医を重要視し、いろいろな症状を診られる医師が必要であると書かれてある。
小児疾患の9割は、普通の内科医が十分に対応できるものだ。それを全部、小児科の専門医に診せていては、ただでさえ少ない小児科医が、疲弊してしまう。」
と、スーパー内科医といわれ、多くの研修医を教えておられた先生が、テレビで言っているのを聞いたことがある。
 
 瀬棚診療所では、外来患者の2割が9歳以下の子どもだった。瀬棚の高齢化率を考えると、とても信じられない数値だそうで、他町からかなりの患者が訪れていたことになるそうだ。
 医師3人体制から、1人体制になり、看護師数も半数、放射線技師、薬剤師もいなくなったのに、外来患者は3割しか減っておらず、相変わらず北桧山区から子どもの患者が数多く訪れている。待ち時間が長くなったのに、これはすごいことだ。ひとえに、吉岡医師とコメディカルスタッフの努力によるものだが、子供を持つ親にしてみれば、信頼できる医療機関なら、多少遠くてもそちらを受診するということだ。
 先日、関係者に会って話をしたときには、
「村上先生が辞めたことにより、北桧山国保にも子どもが沢山受診しているはずだよ!」
と言っていたが、そんな単純な数あわせにはなっていないようだ。
 
「今どこかの地域で、医師の招聘に成功したとしたら、その医師が今までいた地域では、診療が一部縮小されるか、一つの科が閉鎖される、そういう他の地域の涙の上に成り立つことになるのです。」
という意見があったが、僕らは医師を拉致してくるつもりは無い。こういった医療が実現したいが、どなたか来てくださいませんかとメッセージを送っているだけである。
 
 ところが残念ながら、瀬棚診療所に来たいと言ってくださる医師は、複数いらっしゃるのだが、町では募集をしていない。大成も瀬棚も、一人体制のまま疲弊させ、お辞めになったら閉めるつもりなのだろうか?
 多くの医師から寄せられた意見では、医師一人で診療所を守り続けるのは無理だという。医療対策審議会では、一人体制を普通のことのように話されている。そして大成国保が無床になるまでの1年間は、土日休日の代診料で、年間1千万円を超える出費が見込まれる。さらに、当分の間、夜間救急も小六先生に任せるつもりだという。
 それではゆとりを持った診察なんて出来ず、町外受診をしてしまうことになる。これまでの受診動向(資料室、受診動向2と3)を見ると、若者子どもがほとんど受診していないのが判るが、そんな過酷な勤務状態なので、熊石の方に逃げられても仕方がないと思う。
 
 こちらのコメントも賑やかになってきた!
 俺は「うつ病」であることを、あえて隠さないでこの活動をしている。この町には、沢山の患者がいるにもかかわらず、管理職や家族の理解を得られず、苦しんでいる人が多い。それを笑いものにする医師が存在することにも驚かされる。大量投薬で、まともな思考を期待するのは無理と言う「うつ病患者」と、すごく頭の良い「平凡医師」と、どちらの議論かおかしく聞こえるだろう?
 「荒らし」に対するとらえ方には、いろいろ意見もあるだろうが、俺が「掲示板整理」を決意したのは、掲示板上で一部の人をからかったり、笑いものにするような発言が目立ってきたからだ。
 少なくとも、医師のプライバシーを暴き立てたりする文言は、「対案02」には入っていなかったはずだ。村上医師を町中で見かけたのは、7年間で辞職されて挨拶回りをしておられる時の1回だけだし、先生は患者と馴れ合わないようにとても気を使っておられ、それが判るからこちらも距離を保つようにしていた。今だって、メールもしない。
 吉岡医師にも伺ったが、そんな特別に感じていないというお答えだった。町民はそれなりにわきまえていると思う。