多忙な日 ミカン種付け出来ず ポパイ注射 受診 タエ出産 

 昨夜遅くにマウンティングされて、スタンディングしていたミカンの種付けと、娘を保育所に送るのと、どちらを優先させるか迷ったが、娘を送った。
 獣医さんは、午前の遅い時間に来てくれ、内診したら排卵した後だった。ポパイの風邪を診てもらう。それほど深部まで達していないので、マイシリンを置いていってもらった。
「馬に蹴られても大丈夫な獣医さんを頼んだんですが・・・。(冗談)」
「だから、俺に行けって声がかかったのか?」
ポパイは、馬用の太くて長い注射を深々と刺され、20ccのマイシリンを打たれても、ジッと立っていた。痛みに敏感な彼にしてみたら、かなりの忍耐力だと思う。
 昨日熱があって、ミルクを飲めなかった島次郎だが、マイシリンと牛衣、カイロが効いて、今日は元気に跳ねていた。
 溜まりきっていた糞出しに精を出したのだが、タエの落ち着きがないので、お産が近いと判断。本当ならあと一日一緒にいるはずのモモコとカナエを、超早期母子分離した。島次郎のところに、カナエを入れる。
 産室の糞出しをして、タエを入れてやる。おっぱいの近くに着いた、運古を剥ぎ取ってやる。
 
 咳がつづく娘を診療所に連れて行くために、早めに今金保育所に向かえに行く。俺はパキシルが2倍量になった。
 書類に署名捺印してもらうお願いをしたり、スタッドレスタイヤの手配をしたり、息つく暇がない。家に帰って、監視カメラを見たら、タエの脇に子牛が立っていた。母乳を吸っている。ちょっと動けないので、母親に任せて様子を見る。
 
 夜は、カップラーメンとライスだ。娘を寝かしつけてから、夜牛舎に行く。子牛はすっかり舐められて体が乾いていた。とりあえず人工初乳を飲ませる。
 今日から雑草地に杭を立てて繋いである山羊のジョンと、紐のついていない羊のココアだが、ココアだけ雨を嫌って牛舎に来て、ちゃっかりエサを盗み食いしはじめたので、激しい雨の中雑草地をココアを連れてジョンを迎えに行き、空き家になっている鶏小屋に入れてやる。真っ暗で、危なくひっりかえるところだった。
 
 家に帰ったら、12時をはるかにまわっていた。娘は目を醒まし、ゴロウやカイトに触りたくて寝てくれない。仕方なく、綺麗にブラッシングした犬達に触らせると、最高の笑顔をして喜んでいた。一度だけ、ゴロウの鼻先をギュッ〜!とつかんだのだが、ゴロウはお返しに舐めてくれた。 

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