燃料切れ

 パワーハラスメント(地位を利用したイジメ)による自殺の記事をいくつも読み、朝から気が滅入る。我が家では、人ごとに思えないからだ。
 
 黙っていては、世の中は変わらないことが多い。泣き寝入りをするという選択肢もあるが、それではいつまで経っても、人々の意識は変わらないだろう。医療問題に取り組んだのも、同じ理由だ。不当なことが、堂々とまかり通る町には、明るい未来はないと思う。
 伊関先生の追加分析によると(このリンクは、町の人からの投稿に対する先生の答えが載っている)、瀬棚診療所を以前のような医師複数体制にして、健全経営するには、「公設民営」にするしかないらしい。しかし、その分析結果は医療対策審議会に取り上げられることはなく、瀬棚と大成は無床の診療所にして、医師一人で土日休み。北檜山は医師4人体制を取るつもりらしい。
 北檜山国保には4人の医師がいるのに(予定)、一人で診療所を守る小六先生や吉岡先生も、輪番で夜間救急などに組み込まれると言う話しも聞く。これは、両先生の献身的犠牲により成立するのので、いつまで続くかわからない。
 これまで、北檜山国保には、ほとんど子どもや若者がかかっていなかったが、みんなはそれでも良いのだろうか?これまで、北檜山国保の財源だった慢性期の老人患者は、ロイヤルが作るという老人保健施設に移動させてしまうのに、本当にやっていけるのだろうか?
 合併協議会では、道南ロイヤルの病床を利用して、主幹病院になってもらい、他の公立病院は診療所化して、サテライトとしてやっていくという話があったのに、それが白紙になった理由が「民間は信用できない!」ということだったのに、老健施設を道南ロイヤルにお任せして、ほとんどの入院患者を任せてしまう話しになるのは、とても矛盾しているのではないか?
 掲示板運営者である俺のところには、「瀬棚診療所では医師募集をしていないのか?」というメールが医師から届くが、それになんと答えたら良いのだろう。
 
 今日は、頭の燃料切れで、とても仕事にならなかったが、それでも何時間もかけて牛舎作業だけはやった。島次郎は元気いっぱいだ。
 ゴロウが、まだ我が家に残留していたオオジシギを、飛び立った瞬間にジャンプして捕まえてしまった。
「ゴロウ!待って。」
と言うと、そっと口を開けたので、シギは元気に飛び去っていった。羽根も落ちていなかったので、たぶんいつものように、ケガをさせないようにくわえたのだろう。カイトがいたら、その場で奪い去り、食べられていたところだ。