乗馬の友人 島次郎誕生

yonemiki2006-11-04

 今日は、乗馬のお客さんが来る予定だったのだが、その割りにはギリギリまで寝ていた。ポパイとオリーブ、マロンを3番圃場に放してから、牛舎作業をした。妊娠牛群と新牛舎内に、牧草ロールを置いてやる。
 
 友人とその知り合いの方が、弁当持参・お土産着きでやって来た。まず、食事をしながら、お互いの話や、乗馬歴などを聞き、どの馬が合っているか判断させてもらった。
 ちょっと風邪気味だが、ポパイにまず乗ってもらうことにした。圃場に迎えに行く。
「どこにもゲートが無かったよね?どうして逃げないの?」
何となくなのだ。昔は、捕まえるのが大変だった時期もあったが、今は、呼べばやってくる。マロンが引き綱無くても着いてきて馬つなぎ場に黙って立っているのも、馬の腹の下をくぐったり、馬の後ろに立っても平気なことも、驚きだったようだ。(自分が一から調教した馬が誉められるのは、大変気分が良かった!)
 ブリティッシュ系の乗馬クラブでは、引退競走馬がそのまま使われていることがあり、噛んだり蹴ったりするので怖いらしい。
 
 まず、ポパイに俺が乗ってみせる。とても反応が良く、軽く走っても、バッキングしないのを確認した。疲れさせる前に止め、息子さんに乗ってもらう。ブリティッシュ系の乗馬クラブの乗り方なので、ルーズレインに慣れたポパイには手綱がきつくて戸惑っていた。それでも、軽速歩から駆け足まで出来たので良かった。ポパイの風邪も、大したことが無かったのかもしれない。終わった後、エサをもらって、とても満足そうだった。
 
 お父さんの方には、こちらで軽く調整した後のマロンに乗ってもらった。マロンに乗るのは1年ぶりだが、調教が崩れておらず、軽快な乗り心地を楽しんでもらえただろうか?おばあさんで、細かな芸は出来ないが、駆け足の乗り心地は最高なのだ。
 
 オリーブも用意してあったが、この馬は耐久力があり、とても元気なのだが、敏感で反応速度が速すぎ、初めての人を乗せるには危険なのだ。何回か通ってもらったら、オリーブやブランカにも乗ってもらえるようになるだろう。
 乗馬後、ポパイ・オリーブ・マロンの3頭は、放してやったら、勝手に3番圃場の雑草を食べに行った。
 
 ちょっと昼寝して、監視カメラを見たら、シマコのお産が始まり、ちょうど一次破水するところだった。水分補給して、牛舎に駆けつける。陣痛がかなり酷いようで、立ったり寝ころんだり、足をバタバタさせたり・・・。あまり強引に引っぱり出すのは嫌いなので、前足が出るまで糞出しをしたり、子牛のミルクをやったりした。
 足が出てきた。太いので、雄だ!産科チェーンを使って、ゆっくりゆっくり引っぱる。腰骨が大きいようで、頭が出た後も、しばらくぶら下がっていた。調べてみたら、しっかりタマが着いていた!名前は「島次郎」。シマコをスタンチョンから解放してやったら、わき目もふらずに島次郎を一生懸命舐めていた。マサコとは大違いだ。
 舐めてやるという行為は、子牛を元気にするのだ。親が舐めない子牛の場合、俺が体をこすって親の代わりを勤める。島次郎は、シマコの献身的な舐め舐めにより、アッという間に立ち上がったので、産室に移動させた。たちまち、親の乳首を探すが、あれほど舐めるシマコなのに、乳首に吸い付こうとすると、足で払いのけたり、体を回転させてなかなか吸い付かせない。ところが、島次郎はめげなかった。何度でも何度でも挑戦し続け、とうとう吸い付くことに成功!その後、人工初乳を哺乳瓶から飲んだのに、さらに母乳を求めて吸い付いていた。
 今も、監視カメラで観察できるが、元気に走り回っている。