診療所 発情 ポパイの咳 もったい付けていたこと

 鼻タレで、咳をする娘を、朝一番に診療所に連れて行く。ついでに、俺の病気を診てもらう。ルボックスがこれ以上増やせないので、パキシルという薬を追加してもらうことになった。
 その足で、娘を今金の小百合保育園に送った。
 
 アヤとアカリが発情していた。アカリは、まだ誕生日が来ないので、アヤだけ繋いで獣医さんを呼んだ。
 
 ポパイに久しぶりに乗ってみる。反応は悪くないが、軽い脚の合図で、すぐに駆け足になってしまう。久しぶりなので、並足と速歩だけで、丸馬場の外周を安定した速度で進むことに専念した。
 咳をするのが気になる。数年前に、無茶な駆け足を長時間続けさせた若者がいて(禁じてあったのに!)、それをキチンとしたケアしなかった俺の不注意もあり、軽い肺炎になったことがあったのだ。去年は、徐々に負荷をかけて運動させたことにより、肺炎は完治していると言われていたのだが・・・。
 種付けに来た獣医さんに、聴診器を当ててもらう。それほど気にすること無いが、急激な負荷をかけることは止めた方がよさそうだ。今度のお客さんが来るまでには、間に合いそうもないので、ブランカやオリーブの調教をした方がよさそうだ。ポパイは、初めて馬に乗る小学生でも、駆け足をさせることが出来る馬なのだが・・・。
 
 先日の勉強会では、伊関先生の懇談会資料や、追加資料が、すべて参加者に配布された。時間的な事もあり、懇談会の模様をすべてビデオ上映する事は不可能なので、財政危機の部分については、資料の中でも特にたいせつなものに説明がなされた。医師不足のあたりから、ビデオ上映となった。この勉強会の趣旨や、資料提示の方法については、伊関先生の承諾を得ている。
 追加分析資料は、懇談会後、
「瀬棚診療所の経営がとても悪く見える」
と質問があったので、それをそのまま伊関先生に伝えたら、伊関先生が作って下さった。俺は、その質問に対し、だいたい答えることが出来るつもりでいたが、伊関先生がお作りになった診療所の経営分析資料の方が、より正確で明快な答えであるのは、まちがいない。
 
 医療対策審議会委員の大関氏が、伊関先生の追加分析について、異議を唱え、次回の医療対策審議会に配布するように言ったという話を耳にした。
 
 俺は、せっかく伊関先生が分析して下さった資料や、追加分析資料が、医療対策審議会などで、委員さんに配布されず、あまり活用されていないのにも驚いたが、その資料を、異議があるから提出するようにと言う委員さんがいるのには、もっと驚いた。
 あの資料は、「公立病院経営に関する日本一の研究者・伊関先生」が、「せたな町民がよりよい医療を得るために」、無償で作って下さったものだ。内容に異論があるなら、まず、伊関先生に問いかけ、伊関先生から回答をもらうなどして、納得行くまで議論するべきだ。伊関先生の全く関わらない審議会の席上などで、先生の資料に異論だけを唱え、ケチを付けるだけということがあっては、大変失礼に当たる。
 
 関係者に問い合わせをしたら、
「あれはあれで正しい分析だから、ということでもう終わった。」(???異議を取り下げたということ???)
ということのようだった。そして、伊関先生の資料が、医療対策審議会で取り上げられることは、無いだろうと言う。
 内容的には、追加分析の資料には、瀬棚診療所がとても経営的に優秀な診療所であり、地元住民のためにとても良く機能していたこと、そして、それを取り戻すには、公設民営にすることが、一番町の負担が少なくて済むことが提案されていた。
 せたな町のよりよい医療のために作られた資料を、あまり活用しないで審議を進めるというのを聞いて、とても勿体ないような気がした。