子牛の疾走 馬房の惨状 新牛舎前のヘドロ除去

 朝、ゴロウ達が吠えていたが、娘のミルクをやり、ゆっくり目に牛舎に行く。まず、和三郎にミルクをやる。母牛のカズエは、俺の絶対の信頼を持っているので、この3日間時々入って撫でたりしていたので、俺を見たら寄ってきて、素直にミルクを飲んでくれた。
 授乳中、やけに隣が静かなので覗いてみたら、レイとトマトがいなくなっていた。ドアの鍵が開いている。昨夜かけ忘れたかと思い、他の作業を続けたのだが、全然戻ってくる気配がない。(いつもは、牛舎近くで遊んでいる)
 心配になり、糖蜜液を入れた哺乳瓶を持って、犬たちが吠えたり馬が騒いでいた、家の北の方に行ってみた。しかし、足跡さえなかった。帰り道に、馬房に寄ってみたら、かつての馬房が、原形をとどめないほどに破壊されていた。積んであった牧草をつまみ食いしている間に、顔を突っ込んだり、体重をかけて柵を破壊したらしい。頭にきて、馬房内に入れないように、単管で入り口を塞いでしまった。
 牛舎に帰ってみたら、レイとトマトが待っていた。俺と哺乳瓶を見たら、駆け寄ってきたので、そのまま部屋に誘導した。
 
 家に帰ったら、妻が疲れ切っていた。娘の機嫌が悪いので、ずっと抱っこしていたそうだ。娘を預かり、俺のベッドで顔面尺取り虫運動をさせて遊ばせた。手抜きのように見えるかもしれないが、ただ寝かせると泣き出すところを、前方から名前を呼んで誘い励まして、進みきったら誉めてずり下げる作業の繰り返しだ。進んでいるときは、ニコニコしながらも、泣き声に聞こえるような声を出す。だから、妻は寝ていられないらしく、結局取り上げられてしまった!
 
 新牛舎の出入り口が、ヘドロで通りにくくなっている。牛も、30cm以上のヘドロは気持ち悪いらしい。ユンボでヘドロを除去し、傾斜を着けて水の排水を良くし、さらに一番酷いところには、180×120cmの大型ブロックを置いて、ぬかるまなくした。思った以上に時間がかかってしまった
 
 長靴の中に石があるような感覚があるので、脱いでみたら、けっこう長い釘が刺さっていた。先日の事故で、感覚が麻痺しているのだろうか?それともタダの鈍感?腰には少しずつ感覚が戻ってきて、腫れが酷いし、触ると熱い。