2夜連続! カズエ出産 代診の先生 恥ずかしい事故

 今夜、NHK総合7時半から地域発 金曜特集「医師が足りない〜崩壊する地域医療体制〜」があるそうだ。 
 明後日には、医療〜安心できますか?が、スペシャルであるそうだ。
先日のETV特集を見損なった方は、「心の僻地・ETV特集を観て」に、医師からの面白い解説が載ってます。かなり辛口?
 
 監視カメラに、子牛が写っていた。カズエが出産したのだ!すでに立って、母乳を吸っている。雄なので「和三郎」だ。大急ぎで牛舎に行き、人工初乳も飲ませる。床が濡れていたので、別室に2頭とも移動させる。
 
 娘を保育所に送った後、診療所に行った。待合室が、ガランとしていた。吉岡医師が、学会に行くのは知っていたが、今日からだとは思わなかった。調子が悪いので、カウンセリングを受けたかったのだが・・・。空いていたので、待ち時間が少なくてすんだ。
 3人のご婦人が話をしているのが聞こえた。
「吉岡先生が残って下さってよかったね〜。」
「今さら、よその病院に行けないもんね。」
いろいろ話しておられたが、診療所を必要としておられる方の、生の声を聞けて、とても嬉しかった。俺達の活動が、独りよがり的なものでないことが判ってよかった。
 吉岡医師が、ゆとりとやり甲斐を持って働けるよう、俺達にできることをしたいと思った。
 代診の井内先生は、北檜山国保の水嶋先生がお休みの時に来る契約になっているそうだが、感じのいい人だった。
 
 師匠に会った。
「どこか悪いの?」
俺「頭が悪いのを、診てもらいに・・・。」
「頭が悪いのは、どうやって診るんだ?」
俺「頭に聴診器を当てて、金槌でコンコンって・・・(うそ)」
 今年は好調だったカボチャだが、北海道のどこかの農協で、30年前に使用禁止になった農薬が検出され、北海道全体のカボチャが、値崩れしたそうだ。本州の半分くらいしか農薬を使わず、「美味しくなるから」と沢山堆肥を散布して、丹誠込めて作ったカボチャが、関係ない所の不祥事(?)で値崩れするのは、悲しいことだ。
俺「俺が一人前になるまで、首くくらないで下さいよ!」
「首くくるロープもないや。」
75歳くらいの高齢だが、体のあっちこっちを修理しながら、未だに現役で働いているのだ。

 サイレージを開けたのだが、穴があいてカビが生えているので、親牛達にやった。ほぐしてみると、中はとてもよい状態であることが判り、ちょっと後悔した。まだまだ、見る目がない!
 
 クボタM7950DXに着いていた、今年買ったばかりのレーキを外そうと思ったのだが、昇降レバーを操作するには、機械とトラクターの隙間に乗らなければ手が届かない。これまで使っていたレーキと同じ感覚で操作したら、俺の予想をはるかに上回って隙間が狭まり、横向きの骨盤が挟まれて、骨がきしむ・・・!
 この油圧昇降機は、500kgの荷物を持ち上げるロープを、簡単に切ってしまうほど強いのだ。骨が砕ける直前に、体をひねって後ろ向きになったのだが、さらに狭まって、火がついたような激痛が走るり、体の力が抜けていく。レバーを戻そうとしたが、手が届かない!死力を振り絞って体をひねり、ようやくレバーを戻すことができて、なんとか助かったが、あのまま体を捻れなかったり、あと10cm狭まっていたら、確実に骨盤が砕けてしまっていただろう。死の危険は何処にでもころがっている。しかし全く馬鹿な事故だ。
 午後からトレーラーを改造して、ソバを乗せるつもりだったが、肉体労働できる状態ではない。せっかく晴れているので、ユンボ作業をして過ごしたが、今から考えると、寝ているべきだった。
 
 そんな状態で、「医師が足りない〜崩壊する地域医療体制〜」を観ていたのだが、医師の過酷な勤務態勢(時間外受診の当直など)、研修医制度の改革(医師の人権を守るためには必要な措置だと思う)の為、医局人事が崩壊、医師を集める苦労や、医師が田舎に行きたがらない理由(専門以外の患者も診なければならない・生活レベルが低い・浦島太郎になる等)、いろいろな切り口があった。
 「ではどうするか?」といったとき、研修のおまけ付で地域医療医を確保する自治体、医師をいくつかの病院に集約して、僻地を切り捨てるといったものがあった。産科医を確保するために、署名活動が行われていた。
 だが、僻地で専門医を確保する難しさと、総合医という選択肢については触れられていなかったのが残念だ。
 
 俺は、専門医は大きな病院に集約する必要があるだろうと思う。そうすることで、高度な医療をミス無くゆとりを持って医師が行えるようになる。集約化は、ある程度の面積をカバーするような地域にある総合病院などでになって行くしかない。ここでは八雲総合病院だ。
 かたや、せたななどの僻地では、1次医療機関として、総合医が必要になってくる。ほとんどの病気は、総合医のいる1次医療機関でおこなえるはずだ。
 総合医の専門家を追い出し、帰ってくることを拒む現在のせたな町は、この現状を判っていないと思った。