2ちゃんねる 村上医師の評価 ソバの刈り取り ゴロウが行方不明 

 2ちゃんねるの人と、10月7日のコメントで話をしたのだが、かみ合わなくて困った。相当疲れていらっしゃるようだ(俺も疲れた)。
「しかし、お金を積んでみないことにはお医者は来ませんよ。やりがいだけでは田舎に来るメリットはありません。」
とあった。そういえば吉岡医師は、「村上医師が作った、素晴らしい地域医療に憧れて来た」と言っておられる。村上医師が辞めた今、当時と同じ安い給与(推定)では、割が合わないだろうなと思った。
 しかし、その人は「町民が安い給与で医師を使い捨てにしている」という意識から逃れられず、
「Yoneさんは吉岡先生が好きでしょ?だったら、吉岡先生に、診療所をやめるか、北桧山国保に移っていただき、無理のない勤務体制で長くやっていただくのが町民のためにも妥当じゃないでしょうか?」
と忠告してくれた。吉岡医師が、北檜山国保に行きたがるとは思えないが・・・。
 村上医師が取り組んできた「継続可能な地域医療」。一人の医師が赤ひげになるのではなく、常に若い研修医が出入りし、活気のあふれる職場。その研修医の中から、現場に残ってくれ、次々後継者が産まれる。医師と対等に意見を言い合えるプロ意識の高いコメディカルスタッフ。行政・保健士と連携した地域包括ケア・・・
 俺たちは、住民として何ができるか模索中だ。
 
 今の状況は、理想の地域医療を続け、住民の健康を守ろうとした村上医師と、財政難を理由に予防医療をうち切った町長の対立から始まっている。(目先の数百万円を削減するために、普通の医師より1000万以上安く働いていた村上医師を辞職させた。)それから、診療所が大赤字であったかのようなデマが舞い、村上医師がワガママ放題だったかのような人格否定のチラシ(Kメモ)が町内を駆けめぐった。
 5月放送のETV特集が、ヤラセであったかのような宣伝をしていたK議員は、NHKのディレクターに
「まさかそんなことを、してませんよね?」
といわれて
「天地神明にかけて、そんなことはしてません。」
と硬直していたそうだが、証人が沢山いるのはどういうことだろう?
 
 ETV特集を見た方の中に、伊関先生のブログに村上医師の誹謗中傷(村上医師が辞職されるときから沢山ありましたね)を書き込んだ人がいるようだ。それに対して、先生は研究者としてキチンとお答えになっていた。
 以下、伊関先生のブログからの転載です。数字が苦手な人は(含む俺)、多少飛ばしながら呼んでも判りやすく説明していただいています。
http://iseki77.blog65.fc2.com/blog-entry-306.html#comment168
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 ETV特集をご覧になった方から、村上医師は診療所の経営を考えず、勝手なことばかり行っていて町の財政を圧迫しており、財政破綻を心配した町当局と対立したようにも見えるという意見をいただいた。

しかし、後で述べるように、瀬棚診療所の財務データを分析すると、平成16年度で実質的な赤字補てんは720万円しか行われていない。

このことを見ても、村上医師が非常に優秀な経営者であることがよく分かる。

このような優秀な診療所の経営者を辞職させる行政は、やはり問題があると考えている

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瀬棚診療所の財務分析

合併による退任問題が問題となる前の安定的に病院運営をしていた平成16年度の瀬棚診療所の財務分析は次のとおりである。

平成16年度瀬棚診療所の決算
歳入
 診療収入           232,390千円
 他会計繰入金         50,829千円
 基金繰入金          10,500千円
 繰越金            22,014千円
その他の収入         21,289千円
合計             337,022千円

歳出
 総務費            221,158千円
 医業費             63,001千円
 基金積立金             5千円
 公債費             33,857千円
合計               318,021千円
       (瀬棚診療所の決算を元に作成)

診療所運営だけの収支を見る
 診療上の経営状況を分析するにおいて、町からの繰入金や建物の元利償還金などを除いて、純粋な診療所の運営にかかる収支を見てみることにしたい。

診療所運営をチェックするために除く収支項目
歳入
 他会計繰入金(町本体からのお金)
 基金繰入金(診療所の安定経営のために使われるものであるが、他病院との比較のため除く)
 繰越金(前年度からのお金)
歳出
 基金積立金
 公債費(診療所の借金の返済など)を除いて収支を見る

診療所だけの運営費で見ると
歳入
 診療収入           232,390千円
 その他の収入          21,289千円
合計             253,679千円

歳出
 総務費            221,158千円
 医業費             63,001千円
合計              284,159千円

歳入−歳出           −30,480千円

歳入−歳出の不足額30,480千円
 この不足額に対して、自治体立の診療所として、地方交付税で運営の支援がなされている。
 診療所(医科+歯科)14,200千円、訪問看護ステーション5,000千円程度など。不足部分が、町からの赤字補てんとして繰り入れられることになる。

建物等の公債費
 公債費33,857千円の約70%23,699千円は地方交付税として町に戻ってくる。
 平成16年度の場合、残りの10,158千円は、基金繰入10,500千円により対応している。

他会計繰入金
 他会計繰入金(町本体からのお金)である50,829千円の内訳はどのようになっているか。
 その多くが地方交付税で、委員会資料では、平成16年度の計算で43,620千円が国から町本体に交付され、診療所の会計にやってきている。
 差額の7,200千円程度が、実質の町の持ち出しと考えられる

基金の考え方
 瀬棚診療所の運営には、旧瀬棚町から引継いだ基金が存在した(現在は廃止)。
 旧瀬棚町では、診療所整備の元利償還金の一般財源負担部分を補てんするための基金と考えられてきたようだ。
 平成16年度に、建物等の整備の元利償還金の一般財源分として10,500千円が使われたことは、十分説明がつく。

平成16年度決算から分析した瀬棚診療所
 基金繰入分を診療所整備のための起債償還の一般財源負担分と考えれば、平成16年度の瀬棚診療所への町の実質的な赤字補てんは7,200千円程度と考えられる。

優秀経営の診療所
 見た目の瀬棚診療所の医業収支比率が低いのは、診療所整備の起債償還を診療所会計で負担することに基づくことによる。
 起債の償還は地方交付税及び町基金で行っていたので、診療所の経営としては非常に優秀な経営であったと考える。

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 要するに、K議員が診療所は毎年6000〜7000万円の赤字だと宣伝して廻っていたのは、デタラメだったということだ。こういう場合、公人である議員がついた嘘について、責任を取る方法は無いのだろうか?
 
 今日は頑張って、残りの家庭菜園ソバの刈り取りをした。一人でやるには広すぎだ!明日、元気だったら、ニオ積みしよう。刈り取り中、ゴロウとカイトは、刈り取り中のソバの上を走り回り、困ったな〜と思っていたが、何も言わなかった。
 
 明日出荷する、福三郎をブラッシングして、綺麗にした。敷き料にEMをたっぷりまいて、体に新しい糞が着きにくくした。 
 
 家に帰ったが、ゴロウの姿がない!夜中なのに、口笛を吹いて呼んだ(隣まで800mあるので)。だが何の返事もない。ソバの刈り取りが終わる頃にはいなくなっていたそうだ。熊が出て追いかけたのなら、異様なうなり声がするだろうし、そのうち飽きて帰ってくるはずだ。やられるようなドジはしないと思うが・・・。