診療所に行った 3番草刈り取り ステキな映画

 今朝は、娘の咳が気になるのと、自分の薬が切れたのとで、診療所に行った。娘の風邪は、大したこと無かった。
 友人に会い、伊関先生との懇談会について聞かれた。60人ほど集まり、とても判りやすい話だったことと、町長のために特別に説明に行かれたことを話した。
 
 伊関先生の講話については、俺のブログでも少しずつ紹介しているし、「せたな町の僻地医療を考えるサイト」の資料室から、その時のスライド120枚がダウンロード出来るようになっている。だから、それを見た人は、結論がだいたい判っていると思う。しかし、いきなり結論を話しても、なかなか受け入れられないものなので、財政難のことなどから、順に紹介してきたつもりだ。
 
 要するに、
*国や道が財政難で補助金が当てに出来なくなってきた。
*せたな町の財政難も、とても深刻なものである。
*診療報酬の改定で、北桧山国保や大成国保の財源であった
 「医療区分1」(治療の必要性の少ない入院患者)が、診療報酬を激減され、
  病院の財政を圧迫するようになった。
*「医療」と「介護」を分けて考えなければ、このまま「医療区分1」の人を
  病院で受け入れ続けることは、病院財政を破綻させる可能性があること。
財政難を理由に、何も手を打たないということが「最悪の選択」になること
*選択肢として、北桧山国保や大成国保を診療所化し、在宅医療や福祉施設
 移行するための中間施設として「老人保健施設」を設置すること。
*診療所として、とても上手く行っている例として鵡川町
 「穂別診療所」があること
等を話された。
 
 せっかちな俺としては、さっさと結論を急ぎたかったのだが、せっかくの先生の話をぶち壊すことになってはいけないと思い、少しずつ書きつづって来たつもりだったのだが、友人は、
「結局、その先生は具体的な方法を教えてくれたの?」
と、結論を急がれてちょっと困ってしまった。(そういう理由だったのだ!)
 
 大きな箱としての「病院」にこだわり、病床数を確保することで、補助金をあてにする時代は終わったのだ。十分な医師や看護師を確保できなければ、多すぎるベッド数は病院の首を絞める。そして、我が町の入院患者の多くが「社会的入院」といわれる「医療区分1」の患者で、早急に「介護施設」への移行を迫られている。
 伊関先生の分析で、「医療機関」としてまともに機能していたのは「瀬棚診療所」だけだった。外来患者で一番多いのが9歳以下の子どもで、全世代に渡って万遍なく利用されていた。「研修医」も来たがる環境であった。
 吉岡先生が残ってくださったおかげで、かろうじて良い医療の「芽」だけは残っているから、この「芽」を絶やさないことが、この町の将来にとって、とても重要なこと等を話していただいた。
 俺は、個人的に質問して、さらに具体的なことを聞いたが、先生の追加分析結果を公表してもいいと言われるまで、もうちょっと我慢!
 10月7日土曜夜10時から、NHK教育「ETV特集」があり、再びせたな町のことも取り上げられます!皆さん、録画して観ましょう!伊関先生の活躍ぶりも出てくると思います。
 
 帰宅後、3番草の刈り取りをした。ジョイントが長すぎた問題は、壊れたロータリーレーキから取って取り付けた(ちょっと短め)。Vベルトが傷んで滑っていたが、インチサイズなので1本1万円もすと聞き(4本ある)、テンションを強くかけてそのまま使う。もたもたしていたので、暗くなるまでに終わらなかった。
 
 早めに夜牛舎を切り上げ、「君に読む物語」という映画を観た。2週間前から。DVDが借りてあったのだが、観る暇がなかったのだ。すごく言い映画だったが、変な体制で観たので肩が凝った。