動けない日

 朝八時に娘のミルクをやるが、体が異常にだるく、犬達を外に出してやり、馬の水桶(風呂桶)に水を入れた後、2度寝する。
 この時点で、診療所に行くべきだった。
この体調不良が、うつから来るものか?他に原因があるものか?
 症状としては、激しい貧血状態で、体に力が入らず、激しい倦怠感、軽い咳、臭いおならの連発!
 椅子に座って、パソコンに向かう気にもなれない。
 
 最悪なことに、昨日干したラップサイレージが、激しい雨に濡れていた。(涙)
 11時頃ようやく起き出し、お茶漬けを食べて朝牛舎(昼牛舎)に行く。
 晴れたので、濡れたサイレージをフォークで反転させて乾かしなおす(人力)。重さは、倍の800kgほどか?
 ニンジンとナスビを1頭ずつ哺乳瓶で誘導し、空き部屋になったレイ達の部屋に移し、敷きワラを交換、EMボカシを散布する。ここは広くて、日光浴も出来るのだ!
 農業用ネコ・マーマレードから、ダニを捕ってやる。血を吸って、直径8mmくらいまで膨らむ。右端に写っているのが雄だと思う。血を吸い始める時のメスも、はじめはこのくらいの大きさだ。
 ネコたちも、6歳になったが、未だにマムシをぶつ切りにしたり、ネズミや鳥を捕って、活躍中である。
 
 体調の悪い日に限って、余計な仕事を背負い込むものだ。
 脱走牛のモモカを、いつまでも繋いでおくわけにもいかない。水やり・糞出しが大変だ。電気牧柵の威力を再確認させればいいと思い、顔の前にケーブルを張り、電圧をかけて牧草を置いてやる。
 案の定、何の抵抗もなくワイヤーごと牧草にかぶりつき・・・!鉄製のスタンチョンに繋がれていたので、その衝撃は想像を絶するものだ。
 効いたのだが、天井に張ってあったワイヤー(さびて細くなっていた)まで引きちぎり、修復にえらい苦労した。修復中の俺も、一度電圧を感じることが出来た。
 
 そうこうしている間に、大雨が降ってきて、せっかく乾きかけたサイレージは、ずぶ濡れになってしまった。
 
 2時頃ようやく家に帰る。俺が帰るまで風邪で大人しかった娘が、最高の笑顔で向かえてくれ、俄然元気になった。そうなると、俺も暗い顔をしているわけにもいかないだろう。
 今日も、娘を俺のベッドに連れて行って、休憩しながら遊ばせる。今日は、尺取り虫風匍匐前進でベッドを縦に1往復した。 風邪気味で、鼻くそやよだれが出ていたのだが、シーツでこすれて綺麗になっていた。日々成長するものだと、感心させられる。
 俺はそのまま動けなくなってしまい、夕方まで横になるが、辛いのは、変わらない。睡眠薬を飲んで寝るべきだった。
 
 必死の思いで夜牛舎に行き、濡れたサイレージを、親牛達に食べてもらう。そのまま1時間くらいバケツに座って、牧草を食べる牛を見ていた。実はとても和まされる。目の前には、血統が悪いのに、人懐っこくて可愛いから残したモモコがいる。相変わらず人懐っこく、扱いやすい。
 そのうち、腹を空かせた子牛たちが騒ぎ出し、しかたなくミルクやエサをやる。
 
 こうやって書いてみると、動けないといいながら、けっこう働いているものだ。たまには休みたいな〜!