機械整備 娘の成長 親父の教え 新車を買った

 昨夜、超早期母子分離した蕾太郎だが、俺が入っていくとビックリして逃げだそうとした。でも、時間をかけてゆっくり近づき、体を撫でてやると、ちょっと興味を持ってくれた。2㍑の代用乳を飲ませるのだが、はじめはなかなか飲んでくれないものだ。撫でたり、体をさすったりしながら、10分後にようやく飲み始めてくれた。よしよし!
 
 母牛候補牛の、アカリ・ミノリ・ミカンを、エサや牧草を食べさせた後、放牧地に出してやった。ツボミが牛舎入り口でうろついているのもあり、3頭とも1日中入り口付近を彷徨っていたようだ。はじめはこんなモンだ。
 
 フォードのパワステが効かなくなっていたのだが、パワステオイル(1100円)を入れたら、たちまち直った。いわゆる整備不良というヤツだ。エンジンオイルも交換した。かなり量が減っていた。
 モアコンディショナーの刃を交換しようと思ったが、ディスクモアとは取り付け方が違うので、マニュアルを読まないと、手をつけられない。3番草を刈り取ることにしたのだが、一度使ってから油を塗った方が、冬を越すのに都合が良いのだ。
 
 娘と昼寝した。娘は寝返りを打ったり、匍匐前進して、俺の狭いベッドではうかうか寝ていられない。俺の顔のところに近づいては、叩いたり、引っ掻いたり、つまんだり、蹴ったり・・・。娘の成長を、体で感じることができた。
 
 俺は、親父と随分長いこと会っていなし(母はいない)、俺が何処に住んでいるかも教えていない。
 しかし、「親父の教え」で、未だに守っていることが一つだけある。小指の爪を短く切らないことだ。 
 鼻くそをほじくるためだが・・・。この爪のおかげで、娘の小さな鼻の穴から、鼻くそを上手にほじくることができるのだ!
 
 以前、小指の爪を綺麗に伸ばしているお洒落な女性に会い、喜んだ俺は自分の汚い小指の爪を見せながら、
「鼻くそほじくるためですよね?」
と話しかけ、殴られそうになったことがある。
 
 交通事故で脳挫傷になり、心神喪失状態になったとき、鼻血が出るほどほじくるので、当時の恋人が小指の爪を切ったことがある。その時俺は
「お前はバカか!」
と、小指の爪の大事さを、偉そうに講釈タレ、病院の白い壁にほじった血液混じりの鼻くそを飛ばしていたらしい(当時の恋人の証言)。
 俺はそんな記憶がないので、きっと作り話と思うのだが・・・。
 
 新車のネコ車を買った。牛糞を積みすぎるので、フレームが曲がってしまうのだ。ディスカウントストアーではなく、農協の頑丈で高価な物を買っているのだが・・・。