復活!メロン妊娠確認 ヒカリホルモン注射 財政状況

 台風のおかげでゆっくり休むことが出来たので、懇談会以来の疲れもスッキリ取れ、体が軽い!
 メロンの妊娠確認と、発情回復が遅れているヒカリを診てもらうために、久しぶりに獣医さんを呼ぶ。獣医さんが来るまでの間、溜まりに溜まった糞出しをする。比較的広い面積に放してあった子牛の部屋では、表面が乾いていると安心していたら、コンクリートの床面に、ウジがわいていた。
 
 新しく赴任された獣医さんは、感じのいい方で、カイトの名前をご存じだった(ブログで)。俺は、こんなことで単純に喜んでしまうのだ。
 メロンは、妊娠していた!ヒカリは、出産後の栄養不足気味で、卵巣の働きが鈍っているそうだ。卵巣の働きをよくするホルモン注射をしてもらう。
 初産牛達は、育成牛として妊娠鑑定していない牛達の群に入れ、乾草もあげながら放牧しているのだが、青草を食べても完全に栄養を取りきれないようだ。乾草も強い牛に良い場所を取られてしまうので、あまり食べられないのかもしれない。妊娠するまで、夜は繋いで早刈り1番草を食べさせることにした。
 メロンと、妊娠牛の群から強引に合流してきたナミコを、妊娠牛の群に入れる。ナミコは素直着いてきたが、巨牛のメロンは、足場の悪いところで苦労している俺の手から、簡単に引き綱を振りほどいて逃げ回り、苦労かけられた。
 脱走のプロ・モモカは、当分スタンチョンに繋ぎっぱなしで、エサも悪い牧草だけをやっている。脱走されそうな場所は、2段張りをすればいいとアドバイスを受けたが、もうしばらくできそうもない。
 
 来月出荷予定のアカリの採血をした。後継牛として残そうと思っている3頭の牛の1頭だ。3頭とも血統的には申し分ないのだが、体型は肥育向きで、いい体をしている。どうしようかな?
 アカリは地面が凍るほどの寒気の中、外で生まれて泥だらけになり、大変な思いをして育てた子牛だ。人懐っこいのだが、ちょっと頭が悪い!でもやっぱり残そうかな?
 トマトとレイに、予防接種の注射を打ってもらう。
  
 「広報せたな」に載っていたから、皆さんせたな町の財政状況を、ご存じだろう。
 18年度一般会計の歳入は、94億円だが、自主財源は17.6%(17億円弱だ)ほとんどは、地方交付税や新たな町債(町の借金)などでまかなっている。歳出も同じ94億円だ。町の借金が214億円あり、その返済に今年は19億円使っている。歳出のトップはその公債費(借金返済費)で、次は職員給与だ。
 
 お隣の今金町では、庁舎を古いまま我慢し、51億円ほどの貯金があるという。しかし、今後の交付税削減の前では、アッという間になくなる金額だという。
 伊関先生との懇談会で紹介された大利根町(特別優秀な町ではない)は、せたな町よりちょっと人口が多く、税収も24億円ほどあるそうだが、歳出を43億円に抑えている。
 
 町の仕事には、公共性が高く、削れない大切な仕事があると思う。しかし、貧乏な町にはそれに見合った予算作りをしなければならないこともあると思うが、どう思います?
財政再建団体になったら、今金か八雲と合併すればいい。」
という言葉と耳にするが、誰がそんな町と合併するだろうか?その後の重税や、公共サービスの低下を受けるのは、我々町民である。農家や商店は、引っ越しができないので大変だ!後継者が残ってくれなくなるだろう。
 
 額がでかすぎてピンと来ないので、数字を1/1000にして一般家庭に例えてみよう。
 年収170万円の家庭(せたな町)が、年収940万円の裕福な家庭と同じ生活をしている状態だ。
 不足分は、新たな借金(町債)や親の仕送り(交付税)をあてにしている。既に2000万円の借金もある。
 その借金の保証人があなた(町民)だったら、あなたはどうしますか?
「ちっとは、考えて使え!」
と言わないだろうか?

 親(国)も破産寸前で、今後の仕送り(交付税)のあてが無くなった場合、その使い方が適正かどうか、気にしない保証人(町民)はいないだろう。