雪三郎誕生! 娘と二人 舐めまくり

 朝起きてまず、監視カメラをチェックした。まだ生まれていない。娘にミルクを飲ませ、ゆっくり朝飯を食べてから牛舎に行ったら、産室の雪の脇に、子牛が立っていた。さっきまで居なかったはずなのに、もう生まれて立っている。乳を吸おうとするそぶりを見せていたので、人工初乳は母乳を吸うまで待つことにした。黒毛和牛の乳は、量が少ないのだが、初乳内のグロブリン量は乳牛の数倍入っているのだ。先に敷きワラを全部交換して、初乳を吸うのを待ってから、人工初乳も飲ませた。3番目のオス子牛なので、「雪三郎」だ。
 
 今日は天気も悪く、疲れが溜まっているので、娘の面倒を見ながら家で過ごした。
 せたな町の僻地医療を考える掲示板の投稿が急に増え、俺は書かれている言葉を理解して、コメントを返すのにかなり苦労した。難しい言葉も混じっているが、とても前向きな意見ばかりで、一見の価値ありです。皆さんも、判らないことがあったら、どんどん質問してください。
 
 妻の腱鞘炎がひどくなっていたので、整体に行かせることにした。今日も俺が沐浴させる係だ。ミルクを飲ませ、ベビーカーに乗せて、二人で夜牛舎に行った。時々泣いていたが、俺と黒豚ローズが声をかけると、すぐに泣きやんでいた。
 雪三郎に人工初乳を飲ませたのだが、心配したユキが俺の体や髪の毛をよだれだらけにしてくれた。自分の息子に何をしているのか心配しているのだ。他の人がやったら、頭突きされているだろう。
 
 整体から帰った妻は、相当無理をしていると言われたそうだ。それでも、具合が悪い原因が解って、ちょっとスッキリしていた。