牧草の刈り取り スラリー散布 重要な面談 財政非常事態宣言 ギッ

 減乳中のレイが、哺乳瓶に吸い付かなかった。不思議に思って熱を計ったのだが、全然平熱だった。生まれたときは、トマトの方が大きく、ミルクを吸う力も強かったのだが、レイの方が適応力があり、フードボトルから器用に人工乳(配合飼料)を熱心に食べていたので、今では体高・体幅共にレイの方が大きくなってしまった。お腹いっぱいだったのかな?夜牛舎では、チュウチュウ飲んでたし・・・
 
 知人の牧草畑を刈り取りに行った。2年間放置された草地なので、雑草が生い茂り、辿り着くだけでも大変だった。
 刈り取り始めたのだが、刈り遅れで固くなった牧草は、俺の古いディスクモアに絡まり、何度も止まらなければならなかった。それでも、敷きワラや、妊娠牛を太らせないために(刈り遅れの草は、栄養価が低いので、太らない)、頑張って刈り取った。
 アブが多いのにも、閉口した。こんなに多いと思わなかったので、Tシャツやジャージで、虫除けなんかしてこなかった。アブは、ひっぱたいてもなかなか死なないのだ!サシバエなんかと違い、動きは鈍いが衝撃に強い体をしているのだ。
 零戦と、アメリカの戦闘機の話を思い出す。非力なエンジンで、限界まで軽い機体を作って性能をしぼり出した零戦は、防弾処理が全くされていなかったので、撃たれるとすぐに火を噴いたり、パイロットが即死していた。急降下して機体を立て直そうとするとバラバラになるので、戦争初期動きの鈍かったアメリカの戦闘機は零戦に会うと、急降下して逃げていた。
 強力なエンジンを持ったアメリカ戦闘機は、機体が重くなるのを承知で、ガソリンタンクやエンジン、コックピットに分厚い防弾処理を施し、弾が当たってもなかなか撃墜できなかったそうだ。
 安全や、命に対する考え方の違いなのだが、現在のせたな町のことを考えると、なんか引っかかるところがある。
 
 残り少なくなったスラリーを、バキューム車で吸い取った。ため池が満水なら、水を混ぜて薄めて使うといいのだが、残り少なくなっているし、5年前に放した金魚がまだ2匹生き残っているので、断念。
 濃いまま、北山採草地に散布した。 
 
 重要な面談があった。2時間半に及ぶ話し合いの中、俺の言いたいことの趣旨を判ってくれ、協力してくださることになった。
 
 せたな町が、財政非常事態宣言を出したそうだ。詳しくは、明日以降。(椅子に座っているのが辛い)
  
 親切な農家の方から、野菜をいただいた。本当にありがたいことだ。夕食の食卓がリッチになった。

 夜牛舎をやっていて、力任せに糞出しをしようとしたら、思ったより力が必要ない所だったので、スコップがすっぽ抜けて、ギックリ腰になってしまった。明日からどうしよう?

せたな町の僻地医療を考えるサイト