モモカの逆襲! スラリー散布 医療問題の続き

 昨日、監禁から解放してやったモモカが、朝牛舎に行ったらいた。早速脱走して、エサ置き場を糞尿だらけにしてくれた。原因は、電源のコンセントが抜けてしまっていたからだった。防水対策で、下からひねって差し込むタイプのコンセントだが、古くなってすぐに抜け落ちてしまうのだ。
「クソ!」
と言いながら、クソを片付けた。
 
 もしやと思って見てみたら、アカリのミノリの部屋に、桃三郎とスズコが入って、窮屈そうだった。電源が切れたので、早速ケーブルを乗り越えて移動したらしい。もう一度張り直し、電気を効かせた後、普通の出入り口から引っぱって移動させた。
 
 牧草を集めたばかりの南端採草地に、スラリー散布(尿撒き)をした。地面が良く乾燥しているので、バキューム車に満タンにして、4往復散布した。けっこう全面的に散布できたのだが、忠犬カイトが俺の後をず〜と着いてきたので、臭くなるのが困りものだった。北山西斜面の急傾斜地にも、半分くらい入れたバキューム車で散布してみた。乾いていると、意外と走れるものだ。
 
 さて、昨日の医療問題の続きである。
 今年の診療報酬改訂で、長期入院に対して、診療報酬が大幅に削減されてしまった。
 寝たきりのお年寄りなどの長期入院を出来るだけやめさせて、お年寄りに動ける体を取り戻してもらい、生涯できるかぎり現役で、生き甲斐やり甲斐を感じながら働いてもらおうということらしい。

 人の世話にならなければ生きていけない、寝たきりのような状態というのは、患者本人から見て、本当に幸せなことではない。生きてるかぎり、出来るだけ自由に、自分の力で物事をやりたいと、誰でも思うだろう。

 今回の診療報酬改定は、そのような考えでの改訂のようだが、寝たきりのお年寄りが主なお客でもある公立赤字病院には、厳しい内容の改訂だ。長期入院に対して、医療機関がもらえるお金が大幅に減ることになる。公立の赤字医療機関では、一般会計から補填しきれなくなり、住民の金銭的負担が増えるか、強制的に、退院を迫られる可能性もある。

 この診療報酬改定に対応していくためには、作業療法師や理学療法師を置いて、その専門的立場から、医師に対等に物を言えるような関係を作り、退院後の生活を考えたリハビリを入院当初から計画的にしていかなければならないのだ。
 どうしたら、こういう人材を集められる経営状態の良い医療機関が出来るだろうか?
 
 せたな町は、高齢化率が高いが、その老人を少ない若者で支えていくのではなく、老人を元気で現役で働けるような町にすることが重要なのでは無かろうか?(俺の言葉ではなく、村上医師の言葉だ)
 瀬棚診療所ではそのために、作業療法士理学療法士がいて、自宅で生活するのに合わせたリハビリが行われていた。
 瀬棚区保健師の数が多いのではなく、他地区が少なすぎるのだ。自宅の寝床で、適切な訪問診療を受けられることを、新しい診療報酬改定では推奨している。それに対応するためには、どうしたらいいか、みんなで考えなければならないのだ。なじり合いしている暇はない。
 
 旧態依然とした取り組み方で、素人の集まりである医療対策審議会だけの答申では、新しい制度に乗り遅れてしまい、多額の税金をドブに捨てることになりかねない。
 みんなはそれで平気なのだろうか?黙っていては、行政のやることに賛成していることになる。その後の負担を払う段階になったとき、文句を言っても遅いのだ。
 
 俺は意見を言う場として掲示板を起ち上げ、その管理をしている。俺の今の病状と、仕事の負担からみて、俺ひとりの力ではそれが限界である。
 みんなが忙しいのもよくわかる。でも、今発言し、行動しなければ、どんどん手遅れになっていくのではないかと思い、必死でやっている。
 医療対策審議会に、専門的な知識を持った人を招き入れ、我が町の将来に暗雲を残さない医療体制を作れるように働きかけた方が良いのでは無かろうか?町長派だ・反町長派だとか、M派・反M派なんて言っている場合ではない!
 
 幸い、「公立病院の経営問題」に取り組んでいる日本で唯一の研究者伊関友伸先生が、テレビの取材で9月にせたな町にくるらしい。町民や、医療対策審議会、行政が、本気で「講演をしてください」とお願いすれば、応じてくれるという。これもネットの力だ。
 ここからが、実際に動く住民の力を発揮するところだ。
 この機会に、医療対策審議会や、町民の前で、これから目指すべき地域医療についての講演をお願いできないものだろうか?
 
 テレビの取材って、ETV特集の続編でも作るつもりだろうか?その時我々せたな町民は、日本中の人の目にどう映るだろうか? 
 雑誌でも大きく取り上げられるようになってしまった村上医師を、財政難で苦しんでいる他町村が、放っておくだろうか?
 我が町の医療体制を良くするつもりが本気であるのなら、町長は今すぐ湯沢に行き、村上医師と和解して、適切なアドバイスを受けるべきではないか?
  
 「せたな町の僻地医療を考える掲示板」に、あなたの考えをお寄せください。