電気に強い牛 ロール運び 顔面神経痛? 

yonemiki2006-07-30

 寝たのが2時なのに、未明から目が覚め、眠れなかった。娘は、5時頃に一度ぐずったが、そのまま寝てしまったようだ。
 今朝も姪っ子がやって来た。最悪の体調で動けない俺の前で、夏休みの宿題をやっていた。牛舎に行っても、なかなか戦力になる。ミルクを任せたり、元六郎を引っぱるときに、ドアの開け閉めなどを手伝ったり、EMボカシの仕込みを手伝ったり・・・。
 
 モモカを、妊娠牛放牧地に戻した。先日、俺は「電気に強い男」だと書いたが、モモカは「電気に強い牛」だ!もちろん、電気ショックに強いのだ。電気牧柵のケーブルの下にもぐり込み、舌を伸ばして1mくらい先の草まで食べる。ケーブルに触れると、電気ショックがあるのに、何度でもやる。電気が弱いと、そのまま脱走することになる。牧草の少ない放牧地に放しておいても、一番太っているのはそのせいだ。そして、脱走の常連牛として、今日まで監禁されたり、電気の強いところに放牧されたりしていたのだ。
 「電気に強い馬」もいる。仔馬のビクターと、ちょっと頭の弱いマロンだ。ビクターは、ケーブルを跳ね上げて、一瞬で駆け抜ければ、大したこと無い事もあると覚えており、いつも電気バリバリに効かせておかないと、すぐに破られてしまう。マロンは、夢中で柵ギリギリの牧草を食べている間に、いつの間にか電気が弱いことを発見し、脱走してしまうことがある。ポパイやオリーブなどは、絶対にケーブルには触れない。普通の馬は、物覚えがいいので、電気ショックを忘れないものだ。
 
 凄く調子が悪く、いても立ってもいられないほどだったのだが、何もしないと奈落の底に落ちてしまいそうだったので、ロール集めに行った。
 空は澄み切った青空で、北海道らしい爽やかな風が吹いていた。ウグイスが鳴き、ヒバリが飛び、鬼胡桃の実がなっていた。急斜面であることを除けば、楽な機械作業だ。南端採草地に残っていた31個のロールを全部運び終え、乾草庫に積んだ。
 
 俺は顔が硬直し、顔面神経痛かと思うほど、顔が痛かった。やっとの思いで家に帰り着いたら、いなり寿司が待っていた!晩飯代わりにそれを食べ、そのまま9時まで寝てしまった。
 少し元気になって、夜牛舎をやった。子牛たちは元気だし、親牛達には新牛舎を開放してやり、牧草ロールを置いてやった。
 
「せたな町の僻地医療を考える掲示板」