スラリー散布 修正申告計算が終わる 医師を遠ざけているもの

yonemiki2006-07-18

 昨夜も2時頃まで、経理の計算につき合った。
「この28万円の牛って誰?」
俺「アキコかな?」
「ツルヤ・堆肥舎・コって何?」
俺「コーススレッドのことじゃないか?」
 最も苦手なのが、日付と金額を読むことだ。目が回り、頭がくらくらする。
 
 娘のミルクをやる時間(8時頃)に、ちょうど師匠がやって来た。
「お前のところの、コンクリートミキサーは、まだ使えたか?」
「エンジンの調子が悪く、高速回転過ぎて、良く混ざらないんです。」
「・・・。他で都合が付かなかったら借りに来る。ソバはもう植えた方がいいぞ!」
 
 午後から、フォードにバキューム車を着けて、スラリー(牛尿と運汁)を散布した。普通は、ものすごく臭くて濃いものだが、うちのは雨水で薄まっており、ほとんど臭くない。堆肥舎に積んだ堆肥から流れ出た液体と、雨水が溜まるように出来ているのだが、容量がでかいので全然満タンにならない。
 バキュームで吸ったあと、一旦吐き戻して沈殿物を撹拌してから、もう一度吸い込む。満タンにすると、急斜面を引っ張れないので、はじめは半分くらいしか入れないで山に向かう。やっぱり重いが、あっと言う間に散布されてしまうので、行き帰りの時間が勿体ない。やっぱり満タン近くまで入れて、7往復くらいした。
 けっこう疲れるものだ。
 
 俺は、長時間運転してもあまり疲れない体質で、8時間耐久のエンデュランスレースを1人で走りきり、表彰台に毎回登るのが俺の誇りだった。埼玉から熊本まで1300kmあるが、まだ新車だったハイラックストラックで、約13時間で走りきった。群馬にいる頃は、毎週のように300km離れた伊豆半島の先端に、魚突きに行っていた。バイクや車の運転は、元もと好きなのだ。
 トラクターでの作業も、去年までは休憩できて良いくらいに思っていた。急斜面の作業でも、たまに○○が縮こまることがあっても、それほどの疲労感は感じなかった。朝早くから、1日中走り回っても平気だった。
 ところが、今年になったら、トラクター作業が疲れるのだ。凄く神経を消耗し、帰ってくるとグッタリしている。これもうつ病のせいだろうか?
 
 カイトが、スラリー散布しているトラクターの後ろを付いてきて困った。彼なりに、臭いところはさけて走っているようだが・・・。行方不明事件以来、ちょっと大人しくなっていたカイトだが、最近は「俺様カイト」の本領発揮で、ゴロウの咥えている棒やタオルを容赦なく奪い取る。
 ヘイネットに牧草を入れようと、頭を下げて作業していると、ほぐした牧草に乗って、一瞬の隙をうかがって俺の顔やメガネを一舐めする。
 ゴロウには絶対に出来ないマネだ。彼も顔を舐めたいのだが、5cm手前で舐める仕草をする。強烈なので、禁止しているのだ。牧草の上に乗るのも好きだが、
「ゴロウ、どいて!」
と優しく声をかけると、すぐにどいてくれる。どっちも可愛い。
 
 今日は、エサ箱に残ったエサを取り除こうとしていたのだが、ニコニコやってきた桃三郎の長くてザラザラの舌で、メガネを舐め取られてしまった。ミニ脱走されたので、哺乳瓶で誘って部屋に戻したのだが、先日の傷口を舐められて、せっかく盛り上がってきた肉を、バンドエイドごと舐め取られてしまった!
 
 ところで、掲示板で騒ぐから医者が来ないとか言う意見があったが、
 医師が来るのを遠ざけているのは、和解できない町長や、悪口を言って回る一部議員、掲示板で悪口を書き続けた一部町民の意識の低さだ。医師は大事にされないのがわかっている所に、わざわざ来ない。
 掲示板で、町民が医療について真剣に語り合うことは、医師にとって健康意識の高い町としてやり甲斐があると思う。だが、その行為を荒らしたり、一生懸命頑張った医師の悪口を書き続ける行為は、タダでさえ医師の来たがらないこの町へ、医師の足を遠ざけてしまう。
 大成や北檜山の人は、瀬棚の診療所のことを「対岸の火事」と思っている人ばかりだ!という書き込みもあった。実際どうだろう。
 大成国保病院は医師1人体制だが、病院としての基準を満たしていないし、医師1人で出来ることには限界がある。建て替えて診療所化したとしても、2名体制にしないと、現在いてくださる医師(とても良い医師だと投稿にあった)1人の方に重荷がかかりすぎ、十分な医療を受けられないだろう。
 北檜山は、病床数からすると7名必要だが、2.5人体制だ。主幹病院として改築するつもりなら、今いる医師だけでは全然数が足りない。
 医療対策審議会の資料によると、全世代の患者が利用していたのは瀬棚診療所だけで、大成や北檜山の病院は、子どもや若者は、1日平均で1〜2人しか受診していなかった。人口2倍以上の北檜山で、子ども・若者の受診数が瀬棚の1/10以下はおかしいだろう?
 問題は山積しており、住民は地元の医療に満足していないという結果が出ている。言えないだけで(言わないだけで)、不満を持っているはずだ。風邪をひいただけで八雲に走っている人の話も聞く。
 
 北檜山に総合病院を建てれば解決するだろうか?夜間に八雲総合病院に行って、専門医がいなくてちゃんと見てもらえなかった人の話はよく聞く。あれほど大きな病院でも、24時間専門医をそろえておけないのが現状だ。
 だったら、総合病院は諦めて、総合医(家庭医)を必要な人数そろえるにはどうしたらいいだろうと考えるのが現実的ではないか?日本に、総合医の数が少ないのなら、後期研修生を受け入れて、育てるしかないではないか!育てると言っても、医師経験3年以上の一人前のお医者さんだ。その人たちが、継続的に(安い給与で)来てくれる体制こそが、村上医師が作ろうとしていたものだ。
 そして、それを潰したのが高橋町長だ。現在、高橋町長は勉強されて、難しい医療の実態が理解されてきたと思う。もう時間があまりない!村上医師が、他の町に引き抜かれたら、二度とそのような体制は作られないだろう。
 ぜひとも、村上医師と和解して欲しい。