ロールと雨と、バラバラトレーラー

 友人が、ラッピングマシンを借りに来た。師匠のものなのだが、許可を得ているとのこと。トラクターごと貸してやることにした(重いので・・・)。
 
 朝牛舎後、絶壁のレーキに行った。昨夜は、雨が降らなかったようで、日も少し差し乾燥が進んでいた。吹きだまりのままにしておかなければ(早朝にテッターをかけていれば)、完全に乾草に仕上がったと思う。
 丘の向こうにも、慌ててレーキをかけている人の機械が見えた。
 ロールを始めたら、今金の方から雲が流れて来るのが見えた。大急ぎでロールをすると、たいてい詰まらせてしまって、余計に時間がかかるものだ。ロール終了と共に、雨が降り出した。
 急いで帰り、トレーラーを引いてロールを集めに行く。俺のトレーラーは、離農した先住者が残していったゴミの中から、使える部品をほじくり出して、師匠が作ってくれたものだ。先日、カラマツの骨材にヒビを入れたまま使っていた。ロールを8個積んだまま、デコボコの道を帰ってきていたら、揺れた拍子に折れてしまった。2個落としたまま帰ってきて、ロールを降ろしたら、ほとんど原型を残していないほどバラバラに壊れていた。ヒビのうちに、修理をしていれば、ここまでバラバラになることの無かったのにと後悔したが、後の祭りだ。修理しようにも、時間も材料もない。
 仕方なく、友人にトレーラーを借りに行く。150cmのロールが8個乗せられるこのトレーラーは、俺の130cmロールが11個乗るので助かった。湿っているので、1個350kg以上の重さのあるロールを、13個も(フロントに2個積んでいる)運んで、濡れた粘土質の斜面を下るのは、すごく気分が悪かった。後ろから押されるので、ほとんど新品の極太ミシュランラジアルタイヤ(値引きして30万円以上する)を履いた4WDトラクターのタイヤが、走る速度よりゆっくり回っているのだ。
 激しい雨の中、とりあえず全部倉庫に運び込み、平らに置いて大型扇風機をあてたが、どこまで効果があるだろう?
 今日も、仕事が終わったのは11時過ぎだ。