市場成績 第3回医療対策審議会一考

 今日は具合が悪かったので、スローペースで生活した。カイトを探しに、八雲の橋まで行きたかったが、動けなかった。
 
 産室に入れていた福三郎とモミジが汚かったので、和次郎・多恵太郎のいた部屋に移動させた。こっちの方が、運動場で日光浴ができるのだ。この2頭は、哺乳瓶を持っていれば、簡単に移動できるので楽だ!新しい部屋に入り、興奮して走り回っていて、ケガをするのではないかと冷や冷やものだった。
 
 姫たちに、もっと仕事を減らすように考えろと言われたのだが、昨日牧草を集めるトラクター作業中にひらめいた!夏場に使っていない新牛舎を改造し、大子牛を入れられるようにすると、糞出しも牧草やりも楽で、牧草収穫時期などにちょっとだけゆとりができるということだ。柱とエサ箱、木製連動スタンチョンを取り付ければいいので、暇なときにやってみよう。
 
 子牛の市場成績が届いた。キララは体重が軽く、血統もイマイチだったので、お持ち帰り額ギリギリでしか売れなかったが、綾次郎も果穂太郎も、とても満足のいく価格で売れた。先月相場の落ちていた市場も、ちょっと回復したようだ。
 
 
 成績といえば、第3回医療対策審議会の資料が送られてきた(なんで俺に?)。
 特徴的だったのは、瀬棚診療所は全世代に渡ってまんべんなく受診しているのに、大成や北檜山の国保では、入院・外来共に60歳以上の患者で占められているのがわかった。
 
 北檜山国保の入院患者数は、70歳以上が93%を占めており、残りの7%は50歳以上だ。外来は、60歳以上が82%を占めている。
 大成国保の入院患者数は、60歳以上で100%を占めている。外来は、60歳以上で85%だ。
 瀬棚診療所の入院患者数は、60歳以上が78%だが、20歳以下の患者も4%おり、外来患者数は10歳未満が最も多く20%を占めていることだ!60歳以上の患者は45%である。
 
 分析すると、北檜山や大成の病院は、老人病院化しており、若い人や子どもは地元の病院にかかっていないのだ。道南ロイヤルも老人病院と言われているが、これで棲み分けできていると言えるのか?
 地元の人が行きたがらない公共病院に、多額の税金(交付金)をつぎ込み、合計で7億円を超える累積赤字を出しているのだ。村上医師は、そういうところをなんとか改善しようとしていたようだ。しかし、報酬が減ったり、仕事が増えることを嫌がった人たちの反発を食った。
 
 瀬棚診療所は、子どもの患者が多く、若者・壮年の人もけっこう利用している。公共医療機関とは、そうあるべきではないのかな?北檜山国保を主幹病院にしたいなら、誰もが行きたがる病院にしなければならないと思うのだが、どうすればいいのだろう。俺の知っている人で、北檜山国保に行く人は皆無に等しい。瀬棚診療所が、近隣の町から患者を引き寄せていたのに、北檜山国保は3割も患者を減らしている。
 
 北檜山や大成の人は、もっと医療問題に関心を持っても良さそうだと思うのだが、どうなのだろう?せっかく我々の税金を使って病院や診療所を整備するといっているのだから、どんな医療を求めているのか提言しなければ、税金の無駄遣いになるだろう。できれば、八雲や函館まで行かなくても済むような、信頼性のある病院にして欲しいのではなかろうか?
 
 瀬棚診療所の看護師さんは、患者に良く声をかけてくれる。さりげなく明るい気持ちにさせながら、さりげなく病状を観察している。患者に問診や説明をするときは、患者と同じ目線の高さになるように、腰を落として話してくれるので、威圧感がない。
 
 瀬棚は、医療崩壊の危機であるが、北檜山や大成は、医療向上のチャンスである。どうせなら、子どもを連れて行ったり、若い人自身が行きたくなるような医療機関を、作ってもらおうではないですか。
 「せたなの医療を考える会」では、当面の目標として、瀬棚診療所の存続を中心に活動してきた。
 大成や北檜山の人たちも、「医療を考える会」を結成して、まず自分の地域の医療向上を考え、全せたな町の医療向上を目指しませんか?多くの有権者が集まれば、行政を動かすことも可能ですよ!
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