姫一人帰る 吉岡医師残留

 今日は、朝牛舎をお姫様二人に任せて、俺は寝てた!
 今日は、お姫様の一人が家に帰る日だ。函館まで送っていき、一緒に寿司を食うことになった。
 
 準備をしていたら、俺の薬がないことに気がついた。慌てて診療所に電話して、診察を受けることができた。今日は水曜日なので、北檜山国保からの応援医師水嶋先生のはずだったのだが、たまたま(?)おやすみで吉岡医師に会うことができた。
 血液検査の結果は、筋肉が傷ついた形跡はあったが、他は異常がなかった。
 心療内科の診断になると、当然吉岡医師の9月以降の話になった。話をまとめると、
  町長は、慰留のために何もしてくれなかった。
  それでも残る理由は、優秀なスタッフを置いていけなかった。
  住民の方が、熱心に活動してくれた。
  辞職を延期する理由を、はっきり町民にわかるように、方法も考えている。
 
ということだった。
「ショック療法として、僕が辞めた方が良かったですか?」
「とんでもない!先生が残っている状態でなければ、以前のような素晴らしい医療体制の復活は望めません。おじいちゃんたちの中には、1日たりとも診療所が閉鎖されたら困る人がいるんです。残ってくださってありがとうございます。。」
 
 大急ぎで、函館に向かった。
「顔色いいね?」
「顔も良いんだけどね!」
事情を話してやった。
 いつもの寿司屋に直行した。久しぶりなので、いっぱい食った。8千円以上食った。
 函館の駅に、姫の一人を降ろし(置き去りにした?)、帰路を急ぐ。途中で、大型扇風機を買った。
 
 姫はあと一人いるが、一応二人分頑張って働いてくれたので、俺は楽だった。