パンク修理を断念 モアコンディショナーのVベルト張り 前山刈り取

 相変わらず、貧血状態が続き、胃がむかつくので胃薬を飲んで仕事に行く。
 朝牛舎の後、脱走しているタエを柵内に戻すため、敷きワラにもならないような牧草を持って山に登り、置いてやった。過放牧で腹を空かせている妊娠牛達は、喜んで駆け寄ってきたので、電気牧柵を降ろしてタエも入れてやる。
 
 モアコンディショナーのVベルトが緩んでいたので、えらい苦労して張ったつもりだが、2人でやる作業だった。ちょっと緩んでしまった。100馬力のフォードがパンクしているので、80馬力のクボタで前山西斜面を刈り取りに行った。やはり20馬力の差は大きく、かなりギアを落とさないと斜面を登れず、下り坂では押しつけられて、ひっくり返りそうな場面もあった。
 木曜日に雨が降るようなことを言っているので、かなり気合いを入れてテッターをかけなければならない。

 急斜面での作業で神経を消耗し、ルボックスを1錠追加しないと、夜牛舎に行けなかった。 
 メロンとヒカリが出産予定日を過ぎたので、牛舎につなぎ、監視カメラで観察している。
 
 笠原議員が、自作の怪文書を北檜山でも配り、村上医師について事実に反することを言いたてているそうだ。
 その上、ETV特集はやらせだったとまことしやかに触れ回っており、出演していた老人は、撮影スタッフが用意して喋らせたなどと吹聴していた。
 議員が、その立場を利用して、根拠のない嘘をつくことは、支持した町民への裏切り行為であり、ある特定の個人を嘘でおとしめることは、権力者による人権侵害だ。
 彼は町長派議員であるが、町長は彼をこのまま放置していて大丈夫なのか?知っていてやらせているのであれば、大変な問題だ。
 
 少なくとも、俺のうちを取材に来たときは、何日もかけてうちの実態を調査し、俺が緊張しないで素が出せるように配慮してくれ、それから俺の日常を撮影していた。
 やらせは、一つもない。ラストシーンの馬の牧柵修理も、はじめは他の作業を撮るつもりできてもらったのだが、馬が脱走するので突如変更したのだ。雨が降っていたのに構わずその仕事ぶりを撮影してくれた。
 診察室での撮影も、
「撮影しても良いですか?」
と聞かれはしたが、いつもどおり診察を受けてきた。
 
 これだけ村上医師のことをおとしめているが、笠原議員の身内は、瀬棚の診療所脇にグループホームができたら、そそくさと今金の老人施設からわざわざ移動してきている。
 山の人や、北檜山の人には、診療所はそもそも必要ないものだと言い、町の人には診療所は大切で村上医師の考えを継承したいと言う。議員としてのプライドはあるのか?