除草馬

 昨夜のミルクが変な時間だったので、激しく朝寝坊した。子牛たちは腹を空かせ、喉が渇いて、水桶を放り投げてあった。
 友人家族が、魚を持って遊びに来てくれ、実物のローズの大きさに驚いていた。外を走っていればそれほどでもないが、部屋の中にいるとすごい迫力があるようだ。カイトが、サービス精神旺盛に、ロールの間を飛んで、子供たちを喜ばせていた。
 
 家の前や道路脇の雑草が伸びてきたので、馬たちに食べてもらうことにした。またまた脱走していたビクターとジュリアは、俺の姿を見つけて(勝手に作った)新しい出入り口から駆け戻ってきた。とりあえず、俺のことは好きらしい(まだ調教はしていないが)。
 まずは、オリーブとマロンにホルターと引き綱を着けたまま放した。走ると、引き綱を踏んで危ないことを知っているので、大人しく道路脇の雑草(牧草)を旨そうに食べてくれた。
 
 馬を放したまま、買い物に出かけた。今日は、抱っこ紐を使って娘を連れて歩いた。テレビを観てくれた人が声をかけてくれた。
「勿体ないことをしたね。」
村上先生のことだ。頑張ってねと励ましてくれた。
 野菜の苗と、食料を買い込んで、家に帰った。
 
 除草馬を、ポパイとブランカに交替してやった。新しい脱走口を、バラ線で塞ぎに行った。仔馬たちは、近日中にホルターブレーキング(初期調教)をしてやらないと、伝染性貧血検査のための採血や、去勢ができない。
 
 大子牛のところにセットしてあった大型扇風機を、つなぎ牛舎に移動させた。換気が悪くて、毎日の糞出ししても、床が乾かず臭うのだ。
 
 ナミコが発情していた。明日、種付けしなければならない。