乗豚成功 初めての買い物 群発性ガンだった

 俺の愛豚ローズは、体重100kgを越える大きさになった。友人は食べようとうるさいが、俺の心を癒してくれる良い豚だ。娘が大きくなったら、乗せて遊べるように、徐々に体重をかけて訓練してきたのだが、今日とうとう体重75kgの俺を乗せても、立っていられるようになった!そのうち、ローズに乗って散歩に行ける日も近い?
 
 食料が無くなったので、20kmほど離れた町まで買い出しに行った。娘も一緒だ!ベビーシート、ベビーカー、お供の犬達も積み、出発!赤ん坊は、車が好きなものらしい。
 ベビーカーに娘を乗せて、店内を連れまわり、必要なものを買いそろえていった。けっこう不自由なものだ。横抱き紐を使った方が楽のような気がしたが、どうなんだろう?
 
 帰りが遅くなり、腹が減ったので、夜牛舎前に飯を食うことにした。500g買ったラム肉は、ほとんど俺一人で食べてしまった。Mikiは、動物性脂肪やタンパク質を控えるように医者に言われていたからだ。
 
 8時頃になって、良い気分で牛舎作業に行こうとしたら、札幌の医師から電話があった。乳腺組織を調べた結果、小さなガンの芽がたくさんありすぎ、放射線治療では焼き切れないらしい。なるべく早い手術を勧められ、明日入院して、明後日全摘手術をすることになった。100人に2〜3人しかいないものらしい。
 どうやって病院に行くか?入院中、娘のことをどうするか?いろいろ考えることがあった。
 
 とりあえず、牛舎に行く。こういう日ほど、ちゃんと仕事をした方が良い。全室糞出しをやり(午前中はできなかった)、買ってきたばかりの敷きワラをたっぷり敷いてやった。みんな嬉しそうに走り回り、旨そうに食べていた。終わったのは11時だ。
 
 娘のミルクの飲みが悪い。何かぐずぐず言って泣いている。Mikiは、俺のところに娘を一人残していくのが不安でたまらないようだ。
 なんとか乳児院に預けて、俺が仕事に専念できるようにしないと、俺が事故るのではないか?娘が吐き戻したもので窒息するのではないか?と思うと、治療に専念できないらしい。
 しかし、良くないことって重なるものだ!