体調悪! 子牛は快調 娘の帰宅プログラム オオジシギ
Mikiは昨夜12時をまわってから、検査から帰ってきた。時間が差し迫っているので、時間外までかかって、念入りに診察や検査をしてくれたのだ。
俺は目覚めは早かったのだが、うつだけでなく、体の調子が悪く、なかなか家を出ることが出来なかった。Mikiは入院が伸び、子供を受け入れる準備の時間を有効に使うために、朝からバリバリ掃除していた。10時頃になってようやく牛舎に行く。
救いは、子牛の調子がとても良いことだ。エサの食いもいいし、フンも快調だ!俺の顔を見ると、嬉しそうに跳ね回る。浪二郎もミルクを飲んだ後、フードボトルをしゃぶっている。
今、俺に懐いていない子牛は、ナナミだけだ。彼女は、先日安かった百次郎と共に、生まれたときから苦労した牛だ。再来月には出荷できるだろうか?
気持ちの落ち込みを抑えるため、快晴の空の下、犬たちのブラッシングをした。毛の生え替わりの時期で、室内が汚れるからだ。毎日泥だらけになって帰ってくるが、部屋に入れるため、毎晩20分ほどかけて洗ってやっている。子供が帰ってきたら、家に入れない方がいいという人もいるが、俺の大切な家族だ。
今年初めて、ウグイスの声を聞いた。
保健師さんが来て、Mikiの乳ガンの治療日程に会わせて、娘の帰宅計画を変更し、より具体的なプログラムをたててくれた。こういうのが、「子育て支援」と言うのだろうな〜っと感心した。俺たち二人では、途方に暮れるしかなかった。
予定では5月8日に退院させ、日中娘を預かってくれると申し出てくれた母さん方の日割りもやってくれた。なんて、恵まれた環境だと、感動してしまった。
薬が増えたはずなのに、今日はどうしても調子が出ない。ちょっと昼寝をしたら、珍しくよく眠れた。
娘を預かってくれる方から電話があり、俺の体調はどうかと聞かれ、答えられなかった。屁がすごいのだ!ぶ〜ぶ〜出る。今日はどうしたのだろうか?
必死の思いで牛舎に行き、体を動かしたらすごく気分が良くなってきた。ノースリーブ1枚になり、糞出しをした。糞出しすると、子牛が俺のまわりに集まってきて、邪魔でしょうがない!蹴っ飛ばしたり、フォークで突いたりしても、全然平気だ。新しい敷きわらを入れてやると、けがをするのではないかと思うほど、走り回っている。
そう思っていたら、元六郎の角が折れていた!
「どうしたんだよ!お前。」
すごく性格がおっとりしていて、血統も体格も良く、良い牛なのだ。角折れでも、普通は値段に影響が出にくいが・・・。本人は、全然気にしていないようだった。
帰ったら、北斗七星が真上にあった。今年も、オオジシギが、オーストラリアから渡ってきて、ディスプレイ飛翔をしている音が始まった。
牛舎をやっているときから、死にそうなほど腹が減っていたので、焼き肉に、飯を3倍もおかわりしてしまった。