エサがない! フク流産 ヒカリコ膿腫 Miki乳ガン! 一人の子育て

yonemiki2006-04-19

 今日は、八雲の医者に呼ばれていたので、急いで朝牛舎をやっていた。
 お湯を汲んだり、エサを・・・!エサタンクが空っぽだ!ある分だけ小さな子牛のエサを調合し、隣に借りに行こうとしたら、獣医さんが来た。
 フクを診てもらったら、
「発情粘液も出てるけど、ちょっと濁ってるよ。これはたぶん早期流産だね。まだ入っているから、出さないといけない。」
2日後に、もう一度診るから、繋いでおくことになった。
 ヒカリコを診てもらったが、やはり妊娠しておらず、また卵胞膿腫だった。もう売るしかない。他にも、妊娠鑑定して欲しい牛がいたのだが、時間がおしていたので、明後日にしてもらうことにした。
 
 エサを借りに行って、なんとか子牛のエサをやり終えた。でも、どう考えても約束の時間に間に合わない。一応遅れるメールを入れて、大急ぎで出発。約束より30分おくれて、病院に到着した。
 
 担当医は、病院以外で以前からの顔見知りの方だった。
「やっどうも!単刀直入に言うぞ。初期の乳ガンだ。(中略)
乳房全摘手術と、温存手術プラス放射線治療があるけど、どっちを選ぶか考えてきてくれ。」
乳腺が活発に働いている今、そんな悠長にしている暇がないのは十分理解している。
「すぐに手術の用意をしてください!1日でも早くやってください。」
温存手術をお願いするつもりだが、その後、函館の病院で放射線治療などがあり、2ヶ月近く家に帰れない。手術の直前までに、どちらにするかを決めればいいらしいので、とりあえず一旦退院し、明日から外科に入院だ。
 
 娘が嘔吐して、危険な状態になったとき、Mikiは
「神様!娘の命を助けてくれるなら、私の命と交換してくれてもかまいません!」
と願ったらしいのだが、
「片方の乳房だけで、勘弁してくれたのかな?」
と言っていた。
 
 娘は、カテーテルが取れて、とても楽そうだった。
 Mikiの退院まで、俺一人で育てることになる。生まれて初めて、娘のおしめを替えたり、ミルクをやったりした。
 3時間おきの35ccのミルクを、あっという間に飲み干し、もっと欲しそうだった。口からミルクを飲ませてもらえるようになり、とても嬉しそうだし、表情が豊かになってきた。
 退院するまでに、沐浴したり、いろいろ覚えなければならないことが沢山ある。みんな、とても心配そうだった。
 とりあえず精算したのだが、目の玉が飛び出るような金額だった!
 
 夜牛舎に行くのは、けっこう大変だった。夜になるといつも調子が悪くなる。暗くなる前に作業に行ければいいのだが、毎日ショッキングなことばかりで、精神の安定を保つのが大変だ!泣きっ面に、スズメバチの巣を投げつけられたような気分かな?