退院さらに延期 ハヤブサと覆面・・・

yonemiki2006-04-17

先日の日記で、睾丸の刺身の写真と並んで、娘の写真が載っていたことについて
「男の人の感覚って、全然判らないよね!」
と、抗議があったそうだ。確かにそうだと思った。
 
 昨日のストレスが響いて、今日も絶不調!なかなか牛舎に行けず、浪次郎が腹を空かせていた。扉がないので。抱きかかえてワクから出してやり、ナミコのところに誘導してやる。頭を撫でてやると、トコトコ着いてくる。
 みぞれ交じりの雨の中、親牛達牧草を入れてやり、ナミコもついでに外に出した。
 風よけに貼ってあったブルーシートを抑えていた雪が融けてしまったため、今日の嵐で一部が破れて剥がれ落ちてしまった。
 
 今日退院のはずだった妻から、乳ガン検診の結果が悪く、退院できなくなったとメールが入った。娘は、1回15ccしかカテーテルでミルクを入れてもらえず、腹を空かせて泣いているそうだ。24時間点滴で、退院まで1ヶ月はかかりそうだ。
 こんな体調(鬱)で、毎日の仕事を一人でやりながら、八雲まで通う大変さは、元気な子供を産み、健康に育てあげた人には、絶対に理解できないだろうな〜と思った。
 
 車を引き上げるために、八雲に用事があった友人の車に便乗させてもらい、除菌室の娘を抱いた。点滴やカテーテルを24時間入れっぱなしで、後遺症は無いのだろうか?(聞くのを忘れた)
 ミルクを欲しがっているのだから、カテーテルではなく、微量でも直接のませるわけには行かないのか相談したのだが、初期に40ccのミルクを無理に飲ませたことが、嘔吐につながり、消化器の停滞を起こしたのだから、念には念を入れてゆっくりやる方針だと言うことだ。
 娘の体が弱いのは、あらかじめ予想されていたことだが、管でつながれ、とても不憫でならない。
 妻の乳ガン検診であるが、水曜日に家族の方(俺)に来るように言われたそうだ。何を言われるのだろう?
 
 激しい倦怠感と共に、家路を急いでいた。車の脇を、1羽のハヤブサが追い越していった。
「かっこいい鳥だな〜。」
と目で追った直後、後ろに接近してくる車を発見した。覆面パトカーだ!慌ててブレーキを踏んで、速度を落としたが、止められてしまった。
「や〜!お急ぎだったんですね?最高速は、もっと出てましたよね?」
「そうですか?」
パトカーで速度を測定するときは、200m後ろで同じ速度で走ってから計測するはずなので、減速中に測ったのなら無理なはずである。秒速30mでも7秒近くかかるはずなのだが・・・。ごねる気力も無くサインしてしまった。泣きっ面に蜂だ!
 暗くなる前に帰り、先日見つけたギョウジャニンニクを収穫してから、その勢いで夜牛舎をやる予定だった。帰りが遅く暗くなったので、焼き肉にギョウジャニンニクを入れることが出来なくなってしまった。
 
 帰宅したときには、もう動く気力もないほど酷い状態になっていた。怒られるのは判っているが、勝手にルボックスを1錠増やして飲み、決死の覚悟で牛舎に行った。
 何があっても休めないのがこの仕事だ。それでも、子牛の顔を見ると元気が出るから不思議だ。ときどき、立ち止まって休憩しつつも、糞出しをやったり、尿石気味のオス子牛に、糖蜜で甘くしたカウストン(尿石治療薬)を、哺乳瓶で自発的に飲ませたりした。
 浪次郎は、ミルクを飲ませたあと、母親のところに行って母乳も飲んでいた。