面会 クローズアップ現代を検証する 町長面談報告

泣き言を言ってる暇はないのだが、6時には目が覚めているのに、体を動かすことが出来ない。これが「うつ」というヤツだ。自分がなってみると、身の回りにはけっこうたくさんの人がなっていることに気がつく。仕事に行かなければならないのに、なかなか行動を起こせない。
 今日も、9時半までかかった。仕事を始めれば、もともと好きな仕事なので、どんどんやれるのだが・・・。
 あまりストレスを感じないでいられる生活をしていると、ウツになることはほとんど無いので、たいていの人はその辛さを理解できないと思う。怠けているようにも見えるが、本人は必死に戦っているのだ!普通の人は、過度のストレス状態で耐えられるのは、3ヶ月だと言われている。俺は3年耐えたが・・・。

 遅くはじめた分、大急ぎで牛舎作業をやり、昼前に出かける準備をした。テレビ局の人と打ち合わせをしたり、4年ほど前から働いていない防災無線を役場に持って行ったり、支払いが滞っていた請求書を精算したり、弁当を食いながら友人に町長との面談の報告をしたり・・・。

 娘との2回目の対面だ!ちょうど、おしめを替えて、ミルクを飲んだばかりなので、よく寝ていた。足や手を握ったり、ほっぺたを突いたりして反応を見たが、顔をしかめたり、クチを開けたりするが、全然泣かない!俺の指をしっかり握ってくる。
「可愛いな〜!」いくら見ていても飽きない。いっぱいスキンシップした。お前のために、父ちゃんは頑張って、町の医療を守るぞ!
 
 昨日のクローズアップ現代を見た。予防医療の効果に、疑問を投げかけるような説明にも聞こえるものだった。そう思った人も多いと思う。
 でも取り上げてあった資料は、不適切なところが見られた。
 村上医師が就任してから、老人医療費が半減したわけではない!介護保険に移行したからという部分を省かなくては、判りにくいだろう!
 俺が数日前にも出した資料にもあったと思うが、先生就任後、肺炎球菌ワクチンを接種するようになったときの、1998年の約100万円(道内19位)が、2003年には77万円(道内177位)まで老人医療費が下がっているのは事実である
 このように、同じ条件で比べて、明らかに瀬棚だけが医療費が下がったデータ(順位が下がっている)を見て、原因を調べればその効果がすぐに判るはずではないか。(俺は一応生物が専門だ)
 多いときには年20人以上いた肺炎患者が、摂取率6割で年間数人に減ったことなどを見ると、効果があったと見ていい。患者が10人減れば、250万円の医療費削減だ!
 こういったデータは、出す人の思惑が、見た目を大きく左右するから怖い!
 
 先日、北桧山国保病院の大関事務長が新聞に出した
予防医療はほとんど効果がなかった!
という根拠としたデータは、予防接種などあまり関係ない(これを読んでるあなたは、あまり病気しないでしょ?)、全世帯の医療費が8%しか(8%も?)下がっていないというものを用いたものだった。
 ダイエットやった人ならわかると思うが、生活習慣病を無くすほどの予防医療は、効果が目に見えるほど出てくるまでには、相当努力と時間が必要なもので、それを用いて「予防医療には効果がなかった!」と言うのは、相当悪意を感じざるを得ない。もしこの人が、医療対策審議会のメンバーに入ったら、判りにくいデータを出されて、みんなが惑わされかねないと懸念した。
 
 昨日、町長に会って話をしたところ、村上医師がやって来た予防医療の実績や医療提案が、町長に正確に伝わっていないのがよく判った。自治医大の研修生にはほとんどお金がかからない話や、研修先に瀬棚診療所がトップにあげられている話しなどが、全く伝わっていない様子だった。
 クローズアップ現代でも、ワクチン接種補助が、毎年数千万円かかると言っていたが、同じ補助率でやったなら、10000人接種しても350万円だ。医師達の時間外動労が増えるが、日をを決めて移動していけば、とても安くできる事業ではないか!
 町長も、予防医療は効果が見えにくいとおっしゃっていたが、俺が老人医療費の道内順位が、19位から177位まで下がっているものを見せたら、驚いておられた。
 俺はそれを見て驚いた!本当は、やっぱりいい人なのではないか? 

 これはどういうことか?失礼だが、町長は医療政策の専門家ではない。
 町長のブレインが、意図的に情報を歪めて伝えたり、肝心なことを伝えなかったりしたのでは無かろうか?これは、瀬棚区長や、大関事務長の仕事のはずだが・・・。

 この町の医療全体が良くなり、3区の人たちがいがみ合わないで幸せにくらせる町になることを、切に願う!