牧場見学者 出荷牛の手入れ 保健師さんが来た 手術前最後の面会

 瀬棚の診療所が、一般会計から垂れ流しで予算を食いつぶしているような話が、町長の後援会の人たちに説明されていて、予防医療なんて効果がなく、金食い虫だと言われているそうだ。ここのところを、キチンと調べて、みんなを説得しないと、瀬棚診療所は本当に閉鎖されてしまう。
 友人が送ってくれた、平成17年度3月末までの資料だが、診療収益を患者数で割った単価は
北檜山国保 入院 16,768
      外来  9,971
大成国保  入院 16,762
      外来  7,514
瀬棚診療所 入院 13,939
      外来  5,358(円)
瀬棚が一番安いのは、薬の量が少なく、ジェネリック医薬品を多く使っているからだ。病院の経営を考えれば、たくさん薬を出した方が儲かるのは、言うまでもない事実だ。

 北桧山国保や大成国保は、それぞれ毎年2億円の交付金を受け取っていながら、年1千万円弱の赤字を出しており、大成の累積赤字は2億数千万円にもなっていた(瀬棚診療所は、交付金があまりもらえず、赤字を繰り越せないので、一般会計から年1700万円前後の補填があったそうだ)。
 勘違いしないで欲しいのだが、俺は北桧山や大成の病院が悪いとは思っていない。どちらも、住民にとって大切な病院だ。ただ、瀬棚のことだけ悪く言われているのが、悲しいだけだ。頑張っているでしょ?
 
 病人が増えれば病院は儲かるが、町が財政負担する医療費が増大するので、結局財政負担は大きくなる。現在予防医療の方向に、国全体が移行している。

 昨日書いた、予防医療に対する道の補助事業[市町村国保運営安定化支援計画]は、やっぱり瀬棚町がモデルになって出来たものだった。
 実は、先日の議会で、小平議員がそのことを挙げ、
「町長は知っていましたか?補助事業に手を挙げますか?」
と聞いていたそうだ。(さすが・・・)
町長は、手を挙げるつもりだと答えたそうだ。

 せたな町がモデルになったのだから、当然せたな町がその補助事業を受けなければ、とても恥ずかしいことになると思う。受けられるようになるためには、瀬棚町の取り組みを、町長自身が再評価しなければならないと思う。
 別に、村上医師を呼び戻せとは言わない!(涙)でも、その取り組みを本気で勉強し、取り入れていかなければ、こんな美味しい話をみすみす余所に取られてしまうのだ。
 北桧山国保病院を建て替える話しもあるが、国や道が、そう簡単には許さないそうだ。採算が合わない事業には、お金を出さないのが当然なのだが、試算では毎年4億円ほどの赤字を出すと言われている(俺たちの税金で負担できるか?)。大学病院でさえ医者が足りないのに、医者が集まるはずないだろう(悪評高き町になってしまったから)。

 この状態を打破するには、町長が死にものぐるいで改革し、道の補助事業をものに他はない。そうすれば、数億円の金が浮き、1次産業振興にもまわせるだするろう?吉岡医師も辞めずにすみ、富山医師が帰ってくる(噂)。村上医師からも、代わりの医者が派遣されることが期待できる。そうすれば町長の株も上がることまちがいなし!
 町長後援会・支持者の方!これは敗北ではなく、みんなが幸せになれるすごいチャンスです!是非町長に働きかけ、この素晴らしい補助事業を受けるよう町長に働きかけましょう!わからないところは聞いて下さい!

 政治家を選んだ以上は、その政策まで責任を持ち、間違った方向に進みそうになったら、それを正すのが有権者の義務だと思う。それが地方自治だ!こんな小さな町で、住民の声が反映されないようなら、日本の将来はないと思う。

 今朝も相変わらず調子が悪い。でも、昨日のブログを見て、いろいろ情報をくれる友人(会ったことないが・・・)が数人いて、俺もすごく参考になる。

 気分転換に、シャワーを浴びた。ここ数日髪を洗っていなかったので、とても気持ちよかった。ところで、俺は体臭が臭くなりにくいらしい。さすがに、3ヶ月間川下りしていたときは、毎日たき火に燻されて相当臭かったらしいが・・・。
ある日の会話
義弟「Yoneちゃんって、いつも良い匂いだね?」
俺 「そうか?3日も風呂に入ってないぞ?」
義弟「嘘!なんか付けてるの?」
俺 「まさか!」
義弟「体臭が良いのかな?」
俺 「・・・」
できれば、綺麗な女の人に言って欲しかった!

 気合いを入れて(奇声を発して)牛舎に行った。いつもどおり、お湯を汲んだり、エサを調合したりしていたら、牧場の見学者が来た。
「お邪魔でなかったら・・・。」
話し相手が欲しかったので、作業しながらいろいろ話をした。自分が明日父親になるのに、頼りにしていた医者が辞めてしまって、ショックを受けている話をしたら、
「今は、何処でも医者不足ですよね?」
俺が昨夜ネットで見つけたばかりの情報(余所の地域でも、医者が辞めた後、後任が見つからないで、病院閉鎖になった)を、既にご存じだったのは驚いた!
 小児科医のブログを読んだが、公立病院の医者は、首長と意見が食い違うと、普通は黙って辞めていくものらしい。そして、その情報は医者みんなに知れ渡り、そこには誰も行かないので・・・。金の問題ではないそうだ。
 
 元五郎と百次郎のモクシを交換した。換毛時期なので、2頭とも綺麗だった。不良牛の百次郎は、徹底的に抵抗し続け、えらい苦労した。
 こんな時は、いろいろ気になって、あっちこっち手をかけているうちに、2時になってしまった。
 ハラペコと薬切れで家に帰り、どうしようか悩んでいたら、保健師さんが来てくれた!明日の出産に備えて、持って行かなければならない服を、ちらかしまくった部屋の段ボール箱から選んでくれた。若いのに、とても頼もしかった!
 北桧山区の人から聞いたのだが、あちらでは保健師さんは廻ってきてくれないものらしい。合併したのだから、同じように廻ってきてくれたらいいのに・・・。

 相談に乗ってもらっているうちに、元気が出てきて、手術前の妻に会いに行くことにした。コンビニでサンドイッチ2個とおにぎり、野菜ジュース2リットルを買って、出発!

 妻は喜んでくれた。疲れていたのだが、行った甲斐があった。明日は、二人になっているのだ。

 明るいうちに、牛や馬が脱走しないように、牧草ロールを入れてやり、糞出しも念入りにやった。明日出荷したら、急いで病院に行けるように!
 子牛の大きくなるのは速い!30kgで産まれ、300日で300kgを越えるのだから、1日1kg近く大きくなるのだ。それに会わせて、エサの量も考えながら増やさないとならない!
 調子が悪いときは、動くに限る。Tシャツに長袖シャツの2枚で汗が出るから、よっぽど気温が高いのかと思ったら、3℃だった。