蜜三郎ゴメンナサイ!  農業日誌なのに、医療問題ですいません。

今朝早く、愛馬ポパイが水桶を蹴る音に起こされ、ホースで引っぱって水を入れてやる。
 水が溜まる間に牛舎に行ったら、蜜三郎がエサ箱に顔を突っ込んだまま絶命していた。腹も空き、大好きだったエサを舐めたところで、とうとう力尽きたのだ。頑張ったのに・・・。
 俺が調子悪くなければ、あんなミスが無く、彼も苦しい思いをして死ぬこともなかった。そう思うとやりきれない。一昨年、始めて仔牛を死なせたときも、俺はインフルエンザで高熱を出して苦しんでいたときだった。死なせたのは、これが2頭目だ。

 獣医さんに死亡の確認をしてもらったあと、獣医研修の人と3人で部屋から出すのを手伝ってもらった。 


 同室だった元六郎が寂しそうだったので、大子牛の部屋で一番小さい綾次郎を連れてきて、ルームメイトになってもらった。
 気のいいのんびり屋の2頭は、すぐに仲良くなって、肩を並べてエサを食べていた。牛によって、全然性格が違うのだが、2頭とも「安茂勝」の息子だ。「安茂勝」の子牛は、一般的にとても温厚で、体が大きくなりやすいと言われている。2頭を見ていると
「なるほど〜!」
と思わせられる。
 蜜三郎の死は悲しいが、俺たちには、エサやミルクを待ち望んでいる子牛が、17頭もいて、大きな慰めになっている。


 今まで放送された、瀬棚診療所関係のビデオを、改めて見直してみた。すると、いくつかの矛盾点が見えてきた。

 何度も町長が繰り返し言っていることは
「旧瀬棚町の予防医療の取り組みを、全町に拡大することは、財政難で無理である。」

 しかし、一方で、旧瀬棚町でやっていたインフルエンザや肺炎球菌ワクチンの接種の一部を、他地区にも導入することを決定し、予算化した。
 「これで、全町としては予防医療は、格段に向上した!」
と町長は述べておられる。

 ところが、予防医療を予算化したにもかかわらず
「旧瀬棚町の予防医療は、言われているほど、効果を上げていない。」
と町長の下で働く北檜山国保病院の大関事務長は、テレビや新聞記事の報道を見ると、明言している。

 旧瀬棚でやって来た予防医療の効果がないなら、どうしてその一部を導入しただけで、予防医療が格段に向上するなどと言えるのだろう?

 効果がないと言っている予防医療のために、どうして予算を使うのだろうか?

 あとから予算付けできるのなら、村上医師が提案したとき、どうして
「ダメ!ダメ!」
と、全部否定して、村上医師との関係をぶち壊してしまったのだろうか?
「本人の辞意が固く、慰留は無理。」
と言っておられるが、本当に慰留のための誠意ある説得をしたり、医療提案の本意を訊こうと努力したりしてくれたのだろうか?

 区割りで考えること自体が、合併の長所を死なせている。大成区に、常勤の医師が一人しかいなくて、地区間の格差が生じてしまうのなら、瀬棚区から転属させることも可能だったはずだ。全町で7人確保していた医師を、2人も減らしてしまう必要があったのだろうか?
 しかも、財政難と言いながら、失った医師の給料は、残した医師の給料よりはるかに安かった。これまで、北檜山や大成区では、余所から代診の医師を、年間2千万以上かけて呼んでいたのだが、2人を辞職させないで7人の医師のローテーションを組めば、この代診代を別の重要なことにまわせたはずだ。 


 煮沸消毒と称して、妻はネブライザー(吸入医療機器)の部品を、焼き尽くしてしまったので、咳や痰がからみものすごく調子が悪いのだが、使うことが出来ない!昨夜、我が家に帰ってきたときにたちこめていた煙は、ネブライザーの部品だったプラスチックが黒こげになるときに出たものだ!まだ臭い!