去勢手術 辛い昼寝 メール アメリカでもBSE牛が発見

yonemiki2006-03-19

 同じ男として、その痛みがわかるだけに、腰が引ける作業だ!
 今日は、朝から糞出しを急ぎ、密三郎と元六郎にモクシをかけ、体を綺麗にブラッシングしてやった。陰部の先の毛に尿石が着いていたので、カウストンを飲ませた。陰嚢や刃物を消毒し、いざ手術だ!牛の後ろに立って、陰嚢を摘んで引っぱり、先端から1cmくらいとところを躊躇無く一気に切断する。一息に切れないと、痛いのだ!
 睾丸が頭を見せるが、迂闊にのぞき込むと、顔を蹴られる。あごと肩で牛体を押さえ、手探りで睾丸を掴み、まわりの結合組織を丁寧に剥ぎ取り、輸精管をゆっくり抜き取る(写真がへっぴり腰に見えるのはそのため)。すかさずもう一個の睾丸を探さないと、ときどき引っ込んでしまい、取り出せなくなってしまうのだ!これも、種を残そうとする雄の性だろうか?
 4個の睾丸は、ゴロウとカイトのおやつになった。2頭ともわかっていて、手術している最中から、中の様子をしきりにうかがい、早くもらえないかとソワソワしていた。

 昔から、俺はほとんど昼寝をしたことがなかった。必要がなかったのもあるが、たいていは寝起きが悪く、気分が悪くなってしまうのだ。最近は、昼食後ちょっと昼寝をしないと、耐えられなくなってしまった。でも、昼寝をするのも、楽ではない、今日の昼寝は、いつになく相当辛い者だった。ベッドで寝ていながら、倦怠感、疲労感がどんどんひどくなり、起き上がれなくなってしまった。血糖値が下がったり、血圧が下がったせいだろうか?
 無理矢理起き上がるが、仕事に行くのはさらに大変だった。去勢した子牛の怨念だろうか?

 最近、まだ会ったことのない、いろいろな人からメールを頂く。ブログを読んで、共感してくれたり、応援してくれたりするメールをもらって、とても励まされたり、こちらも共感させられたりした。みんな、村上先生のことを頼りにしており、大切な人であることがよくわかった。町長は、こんな声に耳を傾ける気は無いのかな〜?
 メールをくれる人は、「ブログを見た!」のように、わかりやすい題を付けてくださいね。知らない人(女性の名前)から「始めまして!」なんて来たら、自動的に迷惑メールと判断されてしまいます。よろしくお願いします。


 猛烈な寒風の中、今日もロールを取りに行った。こんなボロイ牧草を食べているのに、しっかり太る牛がいるのには、呆れさせられる。
 去勢されたショックで、2頭とも食欲が無くなっていた。いつもより、敷きワラを分厚く敷いてやった。痛いんだろうな〜?


 日にちが前後してしまったが、金曜日の農業新聞に、アメリカで3例目のBSE牛が発見された記事が載っていた。
 正確な出生時期や場所の記録もなく、原因究明に必要な年齢判定に手間取っているが、肉骨粉の牛への使用が禁止された1997年以降に生まれた牛なら、感染経路の究明は難航が予想されるそうだ。

 昨日のブログでも書いたが、日本のBSE牛の発生率は、0.0007%だ。もしも、全頭検査ではなく、アメリカのように1%しか検査しなかった場合、発見できる確率は1000万分の7(ほとんど発見不能)しかないのだ。
 昨日の新聞では、アメリカはもう十分検査したから、BSEの拡大検査(たった1%)を止めると行っていたが、これ以上検査したら、BSE牛がゾクゾク発見される可能性を恐れているのではなかろうか?
 アメリカの牛肉輸入をこのまま禁止し続けたら、「貿易戦争」になりかねないと米国のシーファー駐日大使が講演し、早期輸入再開を求めたが、その神経を疑ってしまうのは、俺だけだろうか?