ブログの内容 アンモニア臭 春の大脱走! 米糠発酵飼料

 こんなにローカルな話しばかりなのに、道外からのアクセスが多いのに驚いている。
 町内の人からも、診療所の話だけでなく、僕と同じように、行政サービスの差に戸惑ってメールしてくれる人もいる。
 公務員として一生懸命働いてくれる人がいる一方で、同じ公務員とは思えない不誠実な対応も悲しいことだがある。
 昨日のブログで、妻がPTSDになった話を書いたが、相手は指導と称して、教育委員会も不適切と判断するような行動を妻にし、その結果妻は入院を余儀なくされた。
 仮にも、特別に人格者であるはずの公共教育機関の長がとった行動である。彼は、普通に校長として勤務を続けており、我々との和解は成立していない。
 僕自身が確かめていないものは、話に出すべきではないと思っている。だからこそ、言わねばならないこともある。

 牛舎に行ったら、いつになくアンモニア臭い!昨日、青色申告のために八雲に行ったため、糞出しが中途半端(一部積んだだけ)だったので、気温の上昇と共に牛舎内で発酵して湯気を上げていた。慌ててダクト換気扇を回し、窓を開けて、完全に糞出しをした。床が乾けば、臭いも消えるだろう。
 こんな時に、米糠を発酵させて作るEMボカシを撒くと、たちまち匂いが消えるのだが、今日食べさせる分しかなかった(ちょっとずつ、エサに混ぜているが、嗜好性がよい)。

 雪解けがすすみ、電気牧柵の頭が顔を出した。だが、ワイヤーロープは雪の下にあり、雪が固くて上を歩ける状態になっていた。牧草ロールを入れてやるときに、育成4人娘(種付けしたばかりの若牛)が入り口から脱走した。一人で入り口の方に追い込もうとしたが、2頭が乾草庫内に入り込んでしまった。刺激しないように、ゆっくり追い出し、もうちょっとというところで、山に向かうために除雪した道の方に逃げられてしまった。
 柵がしっかりしていれば、どうということもない。ところが、若牛2頭が楽しそうに山への道を走り始めると、入れてやった牧草を食べていた他の牛15頭全員が、所々足が埋まってしまう雪の中に入って、この2頭を追いかけ始め、雪に埋まった柵を乗り越え、山へと続く道に出てしまった。
 後ろから追いかければ、全員山に逃げてしまう。俺は近道して、雪の急斜面を死にものぐるいで駆け上り(死ぬかと思った!)、なんとか前に出ることが出来た。でも、追い返せば、乾草庫や公道に出てしまい、最悪隣まで逃げて行きかねない。
 電話をして、身重で寝ている妻を起こし、公道への出口の所に立たせて、柵に追い込む作戦をとった。電話が通じ、安心したのも束の間、刺激しないように離れてみていたのに、牛郡が一斉に、きびすを返して走り出した。まだ妻は出てきていない!ゴロウとカイトを呼んだら、カイトが一目散に牛郡の前を通り抜け、俺のところに来た。カイトのおかげで、牛郡の足が遅くなり、妻が間に合うことが出来た。棒を持って公道入り口に立ち、俺が追い込むことで、無事全員回収できた。カイト偉い!
 雪の中に埋まったケーブルを掘り出し、強力な電気ショックが起こるように、修理した。

 米農家の友人から、米糠をもらい、米糠発酵飼料(EMボカシ)を作った。俺は嫌気性発酵させて作るのだが、嫌気性菌も好気性菌も沢山いるようで、リンゴのようなとてもいい香りがする。子牛はこれが大好きで、下痢もしにくくなるようだ。
 堆肥に混ぜれば、たちまち臭いが消え、良い発酵をする。
 先日、酪農をやっている友人宅に行ったら、
「さっきスラリー(牛の尿を主体とする液体肥料。ものすごく臭い)を撒いたけど、匂う?」
視覚的には、痕跡があったのだが、全然気がつかなかった!俺の鼻が悪いわけではない。この人もEMボカシを作っており、牛に喰わせたり、乳質の悪いミルクを発酵させて、スラリータンクに混ぜているらしい。
「何日も前に撒いたのかと思った。全然匂わない!すごい効果ですね?」
すごい努力をしている人だ!

 馬の牧草をやり忘れていたが、疲れたのでそのまま帰ってしまった。