ザ・ワイドの放送について(チョビ更新) 女王様帰る。

 町役場の税務担当の方といろいろ相談しているうちに、時間が経ってしまって、結局昨日の消印では、青色申告は提出できなかった。
 町役場の担当の人は、懇切丁寧に、一生懸命いろいろ教えてくれて、申告が遅れているのを心配してくれた。
 八雲税務署に直接持って行ったが・・・。
 昨日の「深刻な申告」という題を見て、友人が心配して相談に乗るよ!と早速メールをくれた。今まで、俺が勉強不足で、勘定の伝票すらちゃんと見得れないほど、お馬鹿だったのだ。今回の申告と昨日の経営説明で、うちの経営状態が深刻なことはよ〜く判った!

 
 やっと、「ザ・ワイド」の”赤ひげ先生はいらない”をビデオで見ることができた。
瀬棚町の、医療費4年連続日本一を返上するため、病人を減らす予防医療への取り組みについて、良く取材されていた。
 特に、肺炎球菌ワクチン接種の補助事業を特にあげてあったが、ワクチン5千円の補助で発症を抑えることができれば、25万円から50万円の町の医療費を削減できるとして、旧瀬棚町では取り組み、老人医療費を半減させた実績も取り上げてあった。年30回以上の健康教室などもあげられていた。
 財政難だった旧瀬棚町の医療費を、約1億円も削減したのだからすごい成果だと思う。
 
 村上医師の辞職の理由は、高橋町長としての医療行政の夢やビジョンが伝わってこなかったこと。これまで取り組んできた肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの補助事業が、すべて廃止ということだった。
 瀬棚町に来るとき、
「給料は安くていいから、理想の地域医療をやらせて欲しい。」
と意欲に燃えてきてくれた村上医師には、耐えられない冷遇だろう?
 
 町長の反論は、「予防医療は目に見えない」「3町合併したことによる医療の平均化」「財政健全化」への理解を求めたが、村上医師は退職願を提出され、受理したと話していた。

 村上医師は、医療費の膨張を食い止め、高齢者の医療費を半額にまで下げた実績を認めようとしない町長と、村上医師慰留を望む住民との間で、苦悩する姿がその映像にはあった。
 
 残念だったのは、「医療の平均化」をあげるとき、番組で人口に対して瀬棚区の常勤医師が3人と多いことが、財政を圧迫するかのごとく放送されていたことだ。
 村上医師や吉岡医師が、他町の医師の半額以下で働いていたことや、研修医の富山医師の給与については触れられていなかった。他町では、高給の常勤医師の他に、代診といって札幌からものすごい給与で医者を呼んでいたことは伏せられていた。土日の代診を呼ぶだけで、年間1000万円と聞いている。

 キャスターの草野仁氏が
「医療費が半減されたという実績が、数年間にわたって続いていると言うことは証明されている。」
「医療費が半減されたというのは、事実なんですから。」
「予防医療が成功している事例として、新町長も受け止めるべきだ。」
「せめて10年くらいの単位で、見通しを立てていくというのも、行政の責任」
「(予防医療の効果は)立証されている。」
などと、しっかりした意見を述べておられた。

 町長は、選挙の時に、「医療の向上」をいっており、「3町合併による医療の平均化」を理由に、予防医療を削減するのは、公約違反である。「負担は低い方に、サービスは高い方に合わせる!」とも言っていた。
 実際には、進んでいたせたなの医療体制を引き下げ(ほとんど崩壊させようとしているように見える)、低い方に合わせているではないか?

 インフルエンザワクチンの、町の負担額が、一人350円だったことは何度も書いた。人口の半数5000人が受けても、175万円だ。代わりの医者の給与は、いくらだと思っているのだ。ワクチンにかかる費用や、医者の給与のことは、たぶん町長は知らなかったのだと思う。そして、今さら知らなかった(村上医師の要望書をちゃんと読んでいなかった)と言えなかったのでは無かろうか?学童へのインフルエンザワクチン接種は予算が付いたようだが・・・。

 どうも町長は、村上医師を辞めさせたかっただけのようにも思える。
 
 村上医師の代わりの医者だが、どんな医者でも良いわけではない!地域医療を勉強した、総合医(家庭医)でなければ、意味がないのだ。
 財政難を理由に、たった200万円弱を予算付けできないと言って、村上医師の辞職を受理した町長が、村上医師より高い1300万円以上の給与を払ったり、能力の低い医者をつれてくるはず無いですよね?

 妻は、去年の春に校長から受けたPTSD以来、治療のためにたくさんの薬を飲み続けている。しばらく子供は作らない方がいいのはわかっていた。
 妻が妊娠したと話した時、村上医師は喜んでくれたのと同時に、妻の年齢的なものや、副作用その他のいろいろな要因を考え、最善の治療方針を立ててくれた。これまで3回も流産している妻が、今回は奇跡的に9ヶ月まで妊娠が継続している。

 妊婦検診で、薬を飲んでいる話をしたら、八雲総合病院の院長先生に
「こんな高齢出産で、無事に産むことだけでも大変なのに、そんなに薬を飲んでいて心配だ!」
と言って入院させられ、八雲病院長おすすめの専門医の診察を受けた。専門医の先生は、丹念に妻を診察した結果、
「村上先生は、専門医ではないのに、ものすごく勉強している先生ですね?薬もこれ以上はいじりようがない!薬も、治療方針も、このまま行きましょう。」
とおっしゃった。
 村上医師は、薬剤師の勉強もしたスゴイ先生なのだ。そんな先生を、我々町民は手放そうとしているのだ。


 今朝早く、東京の義妹が帰っていった。税務申告や、村上先生のこと、牛の世話で疲弊していた僕たちのために、毎日掃除して、洗濯して、美味しい食事を作って、楽しい歌を歌ってくれた。
「ゴメンね!メイドみたいなことをさせて。」
と言ったら、
「女王様とお呼び!」
と反論された。そのうち、ローズの写真も送ってくれるだろう。