ピノコの散歩 深刻な申告間違い 

 忙しいときに限って、他のことをしたくなること無いだろうか?受験勉強しなければならないのに、急に掃除を始めて見たり・・・。
 今日は、朝牛舎のあと、黒豚ローズ(ロースではない!)の散歩に行った。エサの量をすごく制限しているのに、丸々して体重は100kgを越える。扉がないので、出入り口はビスで留めてあるのだが、最後の1本はいつもどおりぶっ飛ばされてしまった。
 エサの少しだけ入ったバケツを持って
「ローズ!」
と呼ぶと、
「ブィ!」
と返事をして、トコトコ後をついてくるんだ!もちろん、首輪も引き綱もない。雪解け水を飲んだり、カイトやゴロウに挨拶しながら、我が家までの200mの散歩だ。途中、トマトの植えてあった辺りの雪を鼻でほじっていた。覚えているのだろうか?
 生ゴミを雪の上に出してやったら、嬉しそうに食べた。東京の義妹や、姪っ子も出てきて、都会では絶対に見られない、黒豚の散歩を嬉しそうに眺めていた。
「ローズ!帰るぞ。」
「ブィ!」
呼ばれると、返事をしてちゃんとついてくるのだ!
こんな可愛いブタを、僕の友人たちは食べようとうるさいのだ!

 青色申告の計算は、昨夜のうちに出来ていると聴いていたので安心していたら、妻が何やら深刻な顔をして、計算書を見直し始めていた。
「なんで、これで所得がプラスになるのだろう?」
今さら何を言っているのだろう?と早く清書することを願ったのだが、差し引くべき経費が、数百万引かれていなかったらしい。申告書の書き方もよく判らないところがあったので、役場にいってもらった。
 俺は、経営難な農家対象の、経営相談会に呼ばれて農協に行った。去年から、莫大な借金返済が始まっており、規模拡大のために牛を増やしたり、牛舎を自分で建築したり、牧草刈り取り機を安いからと言って飼ってしまったり、せっかく牛が高く売れたのに大赤字だった。今後の見通しの建て方や、施設の利用法、草地の上手な使い方など、いろいろ相談に乗ってくれることになった。

 申告書は、結局今日の消印に間に合わず、明日八雲まで持って行くことになってしまった。去年の申告も間違っており、実は大赤字だったのに、黒字申告してしまっていたようだ。修正申告って、今頃できるのだろうか?

 村上医師の問題は、明日以降頑張って書きます!