地域懇談会3(信頼できない行政? 吉岡医師の回答) 手巻き寿司 

笠原議員が、非公開であるはずの、村上先生の意見書原文を持ち歩き、その一部を公開した事実が明らかにされて、会場は騒然となった。
 町長は
「なんで笠原議員が持っているのか判らない。」
と言いながら、特に笠原議員にその場で問い正すこともしなかった。
「村上先生から直接受け取ったのではなく、石岡課長を通して受け取ったので、それ以前に出回ったかもしれない。」
「自分が受け取ってからは、キチンと公文書として管理している。と思う。」
 町長の無責任な回答に、会場はさらに紛糾した。

「信頼できない行政をやるな!」
「安心して住める瀬棚だったのに、このあといったいどうなる?という住民の声があって、吉岡先生が残るのは6ヶ月。その先どうなるか全く判らない。」
「眼科の話し(北檜山に持って行かれる)も、3町団結できるような話ではなかった。」
「嘘のない行政を進めて。」
「町長は。2年後、3年後、診療所をどうする考えなのか出てない。」
「予算がないでなく、町長の真剣身がない!」
etc


吉岡医師から回答があり
「僕は町長の説明側の席ではなく、町民側の席に座りたい。今でも、村上所長と一緒に、瀬棚でずっと働きたいと思ってる。」
「11月の時点で、自分もこの行政下では働けない。辞表を出そうと思った。」
「でも、町民の不安、町民の(慰留)行動、診療所スタッフの『このまま診療所を無くしていいの?』という声で、半年間辞表を出すのを伸ばした。」
「半年間この町の医療を見守り、行政の動きによっては、1年でも2年でも働き続けられるかもしれない。」
とおっしゃった。

「11月の時点で、なぜ、今のせたなでは働けないと思ったのですか?」
と言う質問に対して、吉岡医師は
「村上医師が築き上げてきた、自治体と診療所の理想的地域医療の協力関係を見て、働きたい、勉強したいと思って来た。自分も禁煙パッチなどに取り組んできた。それが、削減されたり、廃止されることになったので、自分も辞めようと思った。村上医師と一緒に、半数以上のスタッフが辞めよとしている。」

「町長の話と、吉岡医師の話が、あまりに違う。」
という質問があがったが、町長は
「違わない。」
と答えていた。同じに聞こえますか?

 村上医師も、この行政下では、十分な地域医療ができないので、辞職を覚悟して要望書を出したのでは無かろうか?(俺の個人的意見)

 岸田課長や区長は、何度も時間を気にして、会を閉じようとしていたが、結局2時間も延びて、最後の言葉を町長が述べた
「今後の町政に生かしていきたい。選挙の時からいろいろ言ってきたが、言ってきたことに変わりはない。」
という言葉が、『こんな会で考えを変える気がない!』と聞こえたのは、俺だけだろうか?

 東京から応援に来ていた義妹親子は、今日は息抜きに函館に行った。お土産は何がいいかと聞かれたので、
「手巻き寿司!」
と答えたら、
「帰ってきてから、寿司桶や皿を洗う元気がない!」
と却下されそうになったのだが、
「洗い物は俺がやるから・・・」
と食い下がって、寿司ネタを買ってきてもらうことに、成功した!

 臨月間近のナミコを、堆肥舎側から、牛舎側に移動させた。桃三郎を誰かとペアにするために頭を悩ませ、まず産室に一人でいたミカンを、綾次郎とホタルの部屋に引っ越しさせた。去勢が済んだ綾次郎は、陰部と心の傷が癒えたら、大子牛の部屋に引っ越しさせるのだ。空き家になった産室は、塩素消毒したあと石灰塗装した。
 3人娘の中で、一番小さなモミジを、福三郎と共に産室に移動させ、桃三郎とスズコを同質にした。初めて誰かと一緒になった桃三郎は、スズコに猛烈にアタックして、嫌がられていた。

 手巻き寿司は美味しく、俺一人で2合以上の寿司飯を平らげた。満足した!約束通り、皿も寿司桶も洗った。