俺の望み2! 草地への道 納豆仕込み

 俺は、最近町の母さんたちが中心となって始めた「せたなの医療を考える会」の活動に、感動している。
 みなそれぞれの家事や仕事があるのに、家族や子どもたちの暮らしを守るため、瀬棚の医療サービス低下をくいとめようと、ものすごいエネルギーを費やして頑張っている。
 俺も、もうすぐ念願の父親になれるかもしれない。だからこそ、俺自身、こんな風に頑張っている母さんたちの一助になりたいと思っている。

 繰り返しになるが、町長選挙の時、高橋町長は、滝ノ沢の一番奥にある我が家まで、僕がとても信頼している農家の奥様方と一緒に尋ねてきてくれた。その時、
「町の診療所は、僕たちにとってとても大切なモノだから、是非守って下さい。」
と直接お願いし、町長は
「任せて下さい!」
と笑顔で答えてくれた。この時の町長の返事と、町長の公約で「医療の充実」とうたわれていたことから、自分は投票の意志を決めた。

 道新などの報道によれば、村上医師が辞表をかけて提出した医療政策は、「財政難」を理由に却下され、町長は辞表を受理した。後任医師を捜しておられるが、その後任医師の報酬(村上医師の2〜3倍?)の方が、町の財政を圧迫するのではないか?そもそも未だに後任のめどが立っていないと聞く。

 村上医師提案の「インフルエンザワクチン集団接種」の財政負担は、老若男女を問わず1000人に接種してたった35万円なのだ。ワクチンは、接種するなら、できるだけ多くの人が一度に集団接種を受けるのが望ましいと言われている。
 その理由は、
・ワクチンは毎年必要な時期には品薄になり、早めにに必要量を確保しないと、
 適期にワクチンが手に入らない。一度に申し込みを募り、集団接種する事で、
 必要量の大半を確保できる。
・ワクチンは通常2人分が1パックになっており、開封したら24時間以内に2人分を
 使い切らなければならない。一人一人ばらばらに接種を求める状態だと、
 せっかく確保したワクチンの、無駄になる量がばかにならない。


 「地域医療の研修医受け入れ」についても、旧瀬棚町では先進的地域医療の勉強ができるという、この町ならではの魅力があったからこそのものだ。研修医が望んで町に来るならば、医師不足を解消できる。外部から地域医療に熱心な研修医が来ることで、さらに進んだ地域医療サービスが住民に提供される可能性もある。
 特に、医師資格を既に取得した研修医(富山先生のような)が来てくれれば、その医師を含むローテーションを組めるので、土日の代診を呼ぶ必要がない。だから町の持ち出しは、土日に余所から医師を派遣してもらっている(土日の代診だけで年間約1千万円かかるそうだ)北檜山や大成の国保病院より少なくてすむのではないか。

 村上医師の提案した医療政策は、町長の公約にもそった上、財政負担を軽くするものだったのだ。こう考えてみると、なんとしても村上医師の慰留が必要だ。

 俺は、年収何千万円の医者を捜してきて欲しいわけではない!現在いる、優秀な医師を手放さないで欲しいと言っているだけだ。
 村上医師の辞意が堅いと言うことだが、町長も予防医療のために一部予算を追加することにしたようだし、ここはもう一度慰留を求める話し合いの席を設け、「医療を考える会」の人も参加するなどして、現瀬棚区医療体制の維持を、なんとしても計っていただきたい。

 M8030の土砂バケットを、M795DXの幅広マヌアフォークバケットに取り替え、山に向かった。さすがにそのままは登れなかったので、ユンボで登り口を均した後、山頂まで踏み跡を付け、その後M8030で登ってみたら、なんとか山頂まで登ることができた!早速2ロール持ち帰る。もう少し雪が融ければ、トレーラーを引っぱってロールを取りに行けるのだが・・・。
 桃三郎が咳をしたので、熱を計ろうと体温計を肛門に差し込んだのだが、目を離した隙に落としてしまった。敷きワラの中を探していたら、喜んだ桃三郎は、俺の周りを走り回って困った!やっと見つけたときには、踏み折られた後だった。こんなに元気だったら、大丈夫だ!
 久しぶりに、納豆を仕込んだ。中鍋に大豆を入れ、悪い豆を選別して捨て、水を含ませる。夜に見てみたら、膨らみすぎて大鍋に移し替えないと、炊けないほどだった。大豆を煮ると、あぶくがたって煮こぼれるので、お玉ですくって捨てる。あとは柔らかくなるまで、皿でも洗いながら待つ。煮上がったら、ザルで水切りし、再び鍋に入れて、種菌として数粒の納豆を入れて混ぜる。あとは、適当な容器に入れて、室温で発酵させるだけだ。急ぐときには、オーブンの発酵機能を使う。大粒の納豆は、豆の味がしっかりして、けっこう旨い。